• ポイントキャンペーン

こころの本
法然―イエスの面影をしのばせる人

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 185p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480842558
  • NDC分類 188.62
  • Cコード C0015

内容説明

いくつもの大きな転機が、イエスの生涯と類似していることを明らかにし、新しい法然像に迫る。

目次

少年法然、求道の危機
地獄の恐怖と苦悩からの解放
浄土と神の国
子を思う母のまなざし
随喜の涙
寺院をもたぬ法然とイエス
門弟たちへ自戒自粛を求める「七箇条起請文」
諸宗教の共存・共生の原理
弟子たちから裏切られる法然とイエス
遊女・娼婦の救い
墨染の衣で生きぬく

著者等紹介

井上洋治[イノウエヨウジ]
1927年、神奈川県生まれ。東京大学文学部哲学科を卒業。1950年、遠藤周作らと共に留学のため渡仏。カルメル会修道院に入会、7年半にわたり勉学・修行後帰国。1960年、司祭となる。日本人の感性でキリスト教をとらえることに努めている。1986年以降、「風の家」を主宰。著書に『日本とイエスの顔』『余白の旅』『キリストを運んだ男』『福音書をよむ旅』など多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

梅ちゃん

17
著者は日本のカトリック司祭。あとがきに「当時(平安末から鎌倉)の民衆の物質的、精神的苦痛を共に背負い、共に救われようとする、烈しい、しかし限りなく優しい法然の姿がにじみ出ているように思え、その姿のうちにイエスの面影を垣間見る思いがした。キリスト道をずっと歩み続けてきた私であるが、法然の後ろ姿は私の心から消え去ったことはない」と著述。 法然上人が、当時の時代背景に苦悩しながら大衆を救う為、墨染の衣一枚で生き抜いた生涯が描かれていた。 法然上人の、式子内親王への慈愛に満ちた優しい手紙が特に印象的でした。2025/03/23

ken

5
比叡山での仏道修行は経済的にも出自的にも恵まれた一部の特権者でなければできなかった当時、生活苦に苛まれた庶民らにとって救済は遠く無縁の世界だった。寧ろ生活の中で罪を犯さねばならなかった彼らは常に地獄への恐怖に苛まれていた。そんな彼らが救われる世界を一心に求め、念仏往生という易行道の布教に身命を賭した法然の存在は、それ自体がもはや人々の救いであっただろう。虐げられる人々を母性的な愛で包む姿はキリストの面影さえしのばせている。親鸞が「法然に騙されても構わない」と絶対的な信頼を寄せたその理由がよく分かる。2019/12/30

shotalow

1
胸に染み入った2009/08/17

縞目

0
女性への思い、弟子の裏切り、戒律と律法、法然とイエス、パウロと親鸞。2025/03/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/228948
  • ご注意事項

最近チェックした商品