内容説明
秩序の内部に無序秩の乱数系をつつみこむ〈秩序=無秩序〉の系が創造を生む。認知科学から数学・経済学、人類学から風俗現象まで、時代の“ゆらぎ”をよみとくパラダイム・マップ。
目次
序章 人間の生命
1 エントロピー
2 コスモス・ノモス・カオス
3 数学のポストモダン
4 不均衡動学と経済
5 古典主義と表現主義
6 アメーバ都市の不確定性音楽
7 社会学と自己組織性
8 無意識の発見
9 中世史ブーム
10 認知科学の時代
11 多様化する言語学
12 サル学と生物学
13 子どもと教育学
14 国家と政治
終章 カオスの弁証法
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
清水聖
1
「“秩序”と“無秩序”」の弁証法。低い秩序が壊されてカオスになり高い秩序に生まれ変わる。ひとつ抜けてるように思えて、補足したい内容は…その秩序と無秩序の境界は、ガッチガチの壁じゃいけないということ柔軟である程度の透過性がある“半透膜”だといい。そうすれば、 物事は“自然”に運ぶはず。そして“人間的”でもあるはず。殻は人が纏うならば内部を窒息させて滞らせて腐らせ、外部を無視して傷つけて腐らせる。質量は保存されるんだから、それを無視して欲張るのは愚かだよね。肥満と便秘にも注意。2020/07/31