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内容説明
ちょっぴり保守的、が規準―新しいものは、すぐ古くなる。古いものはもう古くならない。ことばの教養が身につく、珠玉の実用エッセイ。
目次
第1章 大人の話し方のできる人・できない人
第2章 敬語はむずかしい
第3章 武器としてのあいまいな日本語
第4章 得することば・損することば
第5章 知性がバレることばの基本
第6章 あなたのことばは、あなたの「履歴書」
第7章 品性は「文書」にあらわれる
第8章 ことばは礼節のあかし
著者等紹介
外山滋比古[トヤマシゲヒコ]
1923年、愛知県生まれ。東京文理科大学英文科卒業。雑誌『英語青年』編集長、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授を経て、お茶の水女子大学名誉教授。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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よしけにすと
4
外山さんは英文学者として日本語をしっかりモノにすることの大切さを訴えているので、英語だけでなく日本語もおろそかにしてはならないと世の中に訴えるのに適役だと思います。うちの会社でもグローバル会社を目指して英語英語と喧伝されてるのですが、それは日本人として日本語をしっかり扱いこなしていることが前提のネクストステップとしての英語だと思います。学生時代に国語をなおざりにするべきじゃなかった。社会人になって国語力の無さを補うのに四苦八苦です。2014/08/15
裕由
3
図書館本。複数の項目て成り立つエッセイ。敬語の使い方や自慢話の効用など、日頃何気なく使っている言葉でも、ハッと思わせるような瞬間やテーマもいくつかあったが、トータルでみるとあまり残るものがない。日常の事柄だからだろうか。2021/04/28
まめお~
3
四廻り目の年女となった今年、年相応の「らしさ」を身につけているか?と問われると自信がない。話し方、敬語、会話、文書・・色々な場面の色々な事例をもとに、エッセイ仕立てとなっていて読みやすい。知らなかった・・気をつけなければ・・さすがに「ご芳名」の「ご芳」は消しているぞ・・などとチェックしながら読んだ。大人の言葉づかい、身につけたいものだ。 1923年生まれ、文学博士ゆえの「さすが先生!」という部分と、1923年生まれゆえの(この本の執筆が10年ほど前ということも合わせての)「古さ」、両方があった。2014/09/17
かいのしずく
3
その人の教養やバックグラウンドなどがにじみ出るのが言葉であり、容姿と同様に言葉にもまた顔がある。この、冒頭の「文は人なり」という言葉の紹介は非常に納得できるものであり、しゃべる言葉、書く言葉の大切さを改めて考え直しました。敬語といった純粋な日本語の使い方から入り、敷衍して日本人特有の機微へ論が展開される章が多く、まめ知識としても非常に興味深かったです。全体として論調は断定的で歯切れの良いものが多く、なるほど、と思うものも多い反面、いささか根拠に乏しく極論ではないかと思えるような意見も多少ありました。2014/09/02
月と星
3
★★★★頭のいい人の話にはついつい納得してしまう流される自分が嫌い。それはさておき,言葉の一文字一文字に込められる心遣いが面倒なようだが,日本語の素晴らしいところでもあり,多様で美しい言語の国に生まれたことを誇りに思った。それに恥じないよう,大人としての言葉づかいをマスターしたいのであります。(←早速変)2014/08/13