ヒトラーの馬を奪還せよ―美術探偵、ナチ地下世界を往く

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ヒトラーの馬を奪還せよ―美術探偵、ナチ地下世界を往く

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  • サイズ 46判/ページ数 304p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480837240
  • NDC分類 715
  • Cコード C0098

出版社内容情報

戦火で失われたはずのヒトラーゆかりの逸品が闇市場に現れた。本物か贋作か? 黒幕は何者か? 暗躍するナチ残党との息詰まる駆け引きを描くノンフィクション。

内容説明

第二次世界大戦時、ヒトラー総統の官邸前には高さ3メートルを超える一対の馬が偉容を誇っていた。ナチスお抱えの名匠の手になるブロンズ像の傑作だ。ベルリン陥落時に破壊されたと信じられていたその「馬」が、密かに売りに出されているという。重さ1トンの巨像が数十年ものあいだ、誰にも知られず隠しおおせるものだろうか。半信半疑で調査にとりかかった著者の前に現れる怪しい人脈。元秘密警察、旧ソ連KGB、謎の大富豪、ネオナチ…、まさか「馬」は本物なのか!数々の盗難美術品を発見し、“美術界のインディ・ジョーンズ”の異名をとる著者が、戦後史と美術マーケットの闇に迫る。緊迫のノンフィクション。

目次

1 イタリア、リヴォルノ二〇一四年
2 アムステルダム
3 ミュンヘン
4 ミュンヘン、地下駐車場
5 ブリュッセル
6 アムステルダム、日曜の朝、オフィスにて
7 ベルリン、そしてエーベルスヴァルデ
8 プレンツラウアー・ベルク
9 アムステルダム
10 ベルリン
11 アムステルダム
12 ミュンヘン
13 ネルフェニッヒ城
14 アムステルダム
15 ベルリン
16 ハイケンドルフ
17 アムステルダム
18 ベルリン
19 アムステルダム
20 二〇一五年五月二〇日水曜日

著者等紹介

ブラント,アルテュール[ブラント,アルテュール] [Brand,Arthur]
オランダの美術調査員。200以上の盗難美術品の発見を手がけ、“美術界のインディ・ジョーンズ”の異名をとる。発見した美術品には、1600年前に失われたモザイク画や、行方知れずだったダリやピカソの作品、作家オスカー・ワイルドの指輪などもある

安原和見[ヤスハラカズミ]
翻訳家。訳書にマティザック『古代ローマ帝国軍 非公式マニュアル』、グロスマン『戦争における「人殺し」の心理学』(以上、ちくま学芸文庫)、カプラン『人間さまお断り』(三省堂)、アダムス『銀河ヒツチハイク・ガイド』(河出文庫)、ヒギンズ『ベリングキャット』(筑摩書房)他多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

144
ヒトラーの総統官邸に飾られていた馬のブロンズ像は、ベルリン陥落と同時に破壊されたと思われてきた。しかし実際は戦後ずっと東ドイツで保管され、両独統一時に旧ソ連軍が小遣い稼ぎに売却していた。にわかに信じ難い事実だが、その像を売りたいという情報を探る盗難美術調査員がブローカーや旧東独秘密警察、さらにはヒムラーの娘が率いるネオナチ組織まで蠢く欧州美術界の裏側を探索するドラマは、ヒギンズかフォーサイスの小説といわれても納得しそうだ。ナチスの与えた影響の大きさを痛感するが、一般公開された問題の馬をいつか見に行きたい。2023/11/06

ちょろこ

112
リアルがたまらない一冊。ノンフィクションだからこそのリアルな緊迫感がたまらない。あのヒトラーが所有していたという一対の馬のブロンズ像。ベルリン陥落時に破壊されていたはずのその像が売りに出されている驚愕の情報が。果たして本物なのかに迫る美術探偵の著者。盗作美術品なんて馴染みのない世界だけれど読み始めたらなかなかに面白い。本物だとしたらどうやって運んだりするのか写真を見ながら想像膨らませると同時に調査につきものの危険が最後までドキドキを運んだ。その時代、その地に住まう人にしかわからない東西ドイツ事情も印象的。2024/07/11

どんぐり

90
第二次大戦中に行方不明になっていたヨーゼフ・トーラック作の彫刻「闊歩する馬」。この二対のブロンズ像がヒトラーの総統官邸から消えたのは、戦争終結間際。本書は、この「ナチスのお宝」を探し、取り戻すまでの記録。著者は、アムステルダムで美術・骨董分野の調査・コンサルタント会社の共同経営者。美術品は最初にヒトラーとゲシュタポが関わり、次にソ連軍の「戦利品旅団」、東ドイツのシュタージに、元ナチの信奉者によって秘匿されていった。舞台裏では、くず鉄業者、美術商や美術品コレクターたちが暗躍する。→2024/10/31

天の川

63
ノンフィクション。人々の目に触れない闇市場で取引される美術品は多い。それがヒトラーのゲルマニア計画にもとづいたナチス芸術となれば尚更だ。敗戦間際、ゲーリングらが隠匿した美術品を東ドイツではソ連が見つけ出しては押収し、ナチの信奉者に高額で売却していた。冷戦下の越境輸送・敵対勢力への売却であってもお構いなしだ。2015年にナチス復権を狙う団体が資金稼ぎのために闇市場で売却しようとした馬のブロンズ像の奪還劇。著者は行方不明になった美術品の救出を何度も行っている強者。嘘で固めた命懸けの作戦にドキドキした。2024/06/15

よしたけ

62
事実は小説よりも奇なりを地で行く。著者は美術品探偵と呼ばれ美術品盗難•贋作事件を数多く解決。本書ではWW IIで破壊された筈のヒトラー所有美術品が突如として闇市に売りに出され、著者が美術品仲介者に扮して東独時代の秘密警察、KGB、ネオナチなどと関わり合いながら、押収に成功するまでの数ヶ月を描く。闇市の実情やドタバタ劇も面白いが、旧東独ナチスを取り巻く市民感情が垣間見れるのも興味深い。単純な感情で鑑賞はできないが、独国内の美術館に収蔵されているとされる失われたと思われていたヒトラーの至宝を見てみたくなった。2024/02/09

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