読んでいない本について堂々と語る方法

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  • サイズ B6判/ページ数 235p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480837165
  • NDC分類 019.04
  • Cコード C0098

出版社内容情報

読んだことのない本について意見を聞かれ、「読んでいない」と言いにくいとき、どうすればいいか。フランス論壇の鬼才が具体的方法までを明かす未読書コメント術。

内容説明

欧米で話題沸騰“未読書コメント術”。本は読んでいなくてもコメントできる。いや、むしろ読んでいないほうがいいくらいだ…大胆不敵なテーゼをひっさげて、フランス論壇の鬼才が放つ世界的ベストセラー。これ一冊あれば、とっさのコメントも、レポートや小論文、「読書感想文」も、もう怖くない。

目次

1 未読の諸段階(「読んでいない」にも色々あって…)(ぜんぜん読んだことのない本;ざっと読んだ(流し読みをした)ことがある本
人から聞いたことがある本 ほか)
2 どんな状況でコメントするのか(大勢の人の前で;教師の面前で;作家を前にして ほか)
3 心がまえ(気後れしない;自分の考えを押しつける;本をでっち上げる ほか)

著者等紹介

バイヤール,ピエール[バイヤール,ピエール][Bayard,Pierre]
パリ第八大学教授、精神分析家

大浦康介[オオウラヤススケ]
京都大学人文科学研究所教授。専門は文学・表象理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

389
おもしろかった。ただ、タイトルから抱かれるイメージよりもちょっと哲学的な話なので、そこだけは注意が必要。とはいえ、哲学の本としてはかなり読みやすく、単純にテクニックを伝えるのではなく、「そもそも私たちは何を持って本を読んだ」と断言できるのか、という根源的な問いを私たちに投げかける。私が本書から感じたのは、本について語るという問題が実は根っこの部分でコミュニケーションの根幹を端的に表しているのではないかということだ。ブログで詳しく書こうと思う。2017/03/20

はっせー

135
読んでいない本。私にはたくさんある。たまに読んだことない本についてあやふやに読んだと同意してしまうときがあったのでこの本を読んでみた。読書という行為にここまで考えさせられることがなかったので読んでよかったと思える作品であった!この本の裏表紙にも書いてあるが本は読んでないほうがむしろコメントできると書いてあった。読書とは本の文章や考えをそのままインプットするのではなく、自分なりの解釈や足りない部分を補完しながら頭に入っていく。読書がどんなもので読んでいない本にも色んな段階があることが知れて良かった!2021/07/04

ehirano1

108
これはかなり興味深い内容でした。『遮蔽物(スクリーン)としての書物』や『ヴァーチャル図書館』という概念(これがまた秀逸!)を用いた著者の自論には呻らされました。また、訳者のあとがきが本書の理解を進めますので、本題に入る前に読んでおけばよかったと思いました。2019/08/11

マエダ

97
タイトルは好戦的であるが内容は非常に面白く哲学的である。学者や教師、専門家達が各自の分野の本(参考書)を読まない事に重くのしかかるタブー、ある種の本を読んでいないと打ち明けるこちにともなう無意識の罪悪感を分析すること、本書がめざいしているのは、このやましさを部分的にせよ解消することであるという。「読んだ」と「読んでいない」との境界線はどこなのかは頭を使う話であった。2016/02/22

中玉ケビン砂糖

78
、あらかじめ言っておくと、「読んでない本を読まずにすませる」ハウツーが見につくような内容とはいささかズレているとも言える、『恋はデジャヴ』までも引用されていることに驚き、オスカー・ワイルドの「批評しなければならない本は読まない、影響されてしまうから」という言葉は、まさにそのとおりであると思う。読者は、未読の本を手にとった瞬間、敗北を免れえない。本の最初の読者とはすなわち作者であり、加筆も修正も可能な人間だからだ、本の内容を知らず語ることは決してペテンではなく、ひとつのスキル(とここでは言っておこう)、、、2014/12/24

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