キムラ弁護士、ミステリーにケンカを売る

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  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480816580
  • NDC分類 902.3
  • Cコード C0095

内容説明

長くて登場人物の多いミステリー小説を読む人の気が知れない―そんな持論を展開するキムラ弁護士に、それはあなたが質のよいミステリーを読んでいないからでしょう、との反論が。売り言葉に買い言葉、「じゃあ、その質の高いナントヤラを持ってらっしゃい。徹底検証してやろうじゃないの!」古今東西、娯楽ミステリーから古典的名作まで、法律・捜査の常識欠如だらけの“問題作”を、キムラ弁護士が一刀両断。

目次

ミステリー篇(『マークスの山』にケンカを売る;『半落ち』にケンカを売る;『十二人の怒れる男』にケンカを売る ほか)
恋愛・家族小説篇(『冷静と情熱のあいだ』にケンカを売る;『キャッチャー・イン・ザ・ライ』にケンカを売る;『流星ワゴン』にケンカを売る ほか)
ロングセラー・ベストセラー篇(『海辺のカフカ』にケンカを売る;『運命峠』にケンカを売る;『リプレイ』にケンカを売る ほか)

著者等紹介

木村晋介[キムラシンスケ]
1945年長崎県生まれ。中央大学法学部卒業。1970年弁護士開業。消費者問題、環境問題、プライバシー問題などに深くかかわり、著作やテレビ・ラジオ出演など幅広く活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばりぼー

39
法律の専門家である木村弁護士が、有名なミステリー作品を徹底検証して、その欠陥、破綻ぶりを明らかにした本。「マークスの山」「半落ち」「人間の証明」「犬神家の一族」「容疑者Xの献身」などの名作が、次々と俎上に載せられています。狙いはわかるし、納得できる部分も多いのですが、あまり盛り上がらないのが残念。同様の趣旨のものに、柳田理科雄「空想科学読本」がありますが、柳田さんほど原作への愛がないことが、その最大の原因だと思います。あまりにも真面目にやり過ぎて不発に終わった「ウルトラマン研究序説」とだぶりました。2014/02/11

しーふぉ

19
弁護士が供述調書を読むようにミステリーを読み矛盾点を暴くという趣向の本です。作者をずっと行列の本村弁護士とごっちゃになっていた… 途中からは恋愛や文学といったものにもジャンルを広げている。冬のソナタそんなに号泣出来るなら読んでみようか。2017/11/21

阿部義彦

17
図書館本。2007年刊。本の雑誌で一緒に雑誌を立ち上げた、木村晋介弁護士が「小説に、挑む」として、主にミステリーを中心に、弁護士として細かくメモをしつつ本を読み、不自然な穴をみつけて、ケンカを売る企画です。流石弁護士だけあって、事実的に有り得ない事(刑務所で刑事立ち会いの元で面会をするなんて有り得ない、立ち会えるのは刑務官のみ)や弁護士ならこんな弁護をする事は有り得ない!等厳しいです。森村誠一、高村薫、東野圭吾、はてはエラリー・クイーン、アガサ・クリスティーまでが俎上に上がります。2022/12/21

chisarunn

6
「あまり小説は読まない」とご自分でおっしゃるキムラ弁護士が、ミステリ小説の矛盾や考証の欠陥を取り上げられた書評風エッセイ。初っぱなの「マークスの山」からして「そうだよなあ、やっぱり」で、その後も納得の連続だった。もちろん、警察の捜査が実際と違うとか、その程度のことなら「小説なら面白ければいいんだよぉ」で済まされるかもしれないし、村上春樹や柴錬に至っては「それはそういうもんなんです」というしかないが、やっぱりミステリはリアルにやってほしいよね。2021/08/03

5
法知識をもった人がミステリ読むとどんな感想を持つんだろうと思っていたので読んでみましたが。穴だらけでもいいもんはいいんだ!と悔し紛れに言ってみる。ところで恋愛小説の方に完敗が多いのは、キムラ先生はろまんちすとでいらっしゃるんでしょーかw2009/09/03

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