内容説明
本書は、赤瀬川原平著『老人力』に寄せられた読者からの「読書カード」から、面白いものを選びました。その一部の方には、加筆をお願いしました。また「ちくま」1999年3月号に掲載した原稿募集の呼びかけに応じた方たちの原稿からも選択しました。
目次
老人力エッセイ(老人力の波紋;無償の勉強をするチャンス ほか)
老人力インタビュー(老人力とは何か?;老人力は腹の力)
読者からの便り(私の老人力自慢)
老人力座談会 のんびり元気術(赤瀬川原平;南伸坊;渡辺和博)
老人力インポジウム 老人力VS.不良中年(赤瀬川原平;嵐山光三郎;ねじめ正一;南伸坊)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猫丸
15
赤瀬川発のブームは多い。トマソン、ライカ、ステレオ写真、外骨、利休、老人力…。じぶんが勝手に面白がるだけでなく、周りの人にも面白さを布教するカリスマ気質がある。無目的な探究心がその源泉か。本書は世を席巻した老人力の反響を読者カードから採取した記録が主な内容をなす。70〜80代読者返信の文章レベルが極端に高く、驚愕した。こんな老人がゴロゴロ存在しているとは想像の埒外であった。日本スゴイと言っても過言ではないな。2021/09/03
toshi
9
老人力についての著者のエッセイと、「老人力」の読者カード、著者の対談を集めた本。 エッセイは様々な媒体に書いたものを集めたものだけど同じ内容なのでちょっと飽きてくる。 読者カードは殆どが月並みな内容だけど、素人とは思えないものがいくつかあって驚かされる。 おまけのように収録されている対談というか座談会が2編あるけれど、最後のものはやけに面白い。2015/09/11
ペミカン
3
トルストイの箸休めにw。「老人力」の方もうっかり読まずに通り過ぎていたけど、読者カードから切り取ったこっちの方で二倍に楽しかった。もう23年ほどたつから、読者さんたちもそれなりに年を重ねているでしょうね。2022/09/02
三助
0
赤瀬川原平は渋い2021/07/11