出版社内容情報
日常は不思議、不思議が日常。虚実のへだてを乗り越えてどこにも行かずにどこまでも行く。翻訳家のささやかな大冒険はつづく。待望の「ネにもつタイプ」第四弾!
【目次】
内容説明
日常は不思議、不思議が日常。虚実のへだてを乗り越えてどこにも行かずにどこまでも行く。翻訳家のささやかな大冒険はつづく。お待ちかね、『ねにもつタイプ』第四弾!
目次
無花果
ジンジャーエール
バスケットボール
失くしもの
バナ
ドーム
瞑想
シャンプー台
干支
バー
言い回し
いとまき
休暇
メッセージ
夏の総括
エボシ
ハンドブック
キノコのスープ
新年の誓い
シバジー〔ほか〕
著者等紹介
岸本佐知子[キシモトサチコ]
上智大学文学部英文学科卒。翻訳家。『ねにもつタイプ』で第23回講談社エッセイ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
78
クスクスどころじゃなく笑った。あ〜面白かった!2026/07/09
ぽのぽの
68
爆笑エッセイ集。今回もまた大いに笑わせていただきました。岸本佐知子さんのエッセイはどこまでがホントの事で、どこからが妄想なのか、分からないのが面白い。出だしは日常の出来事だったはずなんだけど、気がつけば異次元の世界に連れ込まれている。ちょっと怖かったりもするのが快感。そして不思議と共感することが多く、今「いとまき」の歌が頭の中で流れ続けているので困っています。
あんこ
66
岸本さんのエッセイのことは勝手ながら『華麗なる脱線』と呼んでいる。今回もまた、クラフト・エヴィング商會のイラストと、岸本さんの語りが絶妙にマッチして、癖になる一冊になっていた。岸本さんのエッセイの好きなところは、くだらない笑い話があるかと思えば、「え、何何」と急にこちらを混乱に巻き込んでくる話があるところ。あと相変わらずドッジボールとオリンピックを憎んでいて安心した。私は職業柄、子ども達と接する機会があるので、心に常に岸本さんを住まわせ、「ドッジボールは蛮族の遊び。ドッヂビーも然り」と諭している。2026/03/29
tetsubun1000mg
47
岸本佐知子さんのエッセイは6冊目となり、変テコな文章はクセになる。 東京スカイツリーは気に入らないそうで背が高いので上空で氷をつくって地上に氷を降らせるという。 「スカイツリー」と大阪の「太陽の塔」が対決すると、太陽の塔から太陽光線を発射されるとか訳が分からない。 日本のしきたりが嫌いでひな祭り、バレンタインデー、恵方巻は大反対で廃止運動を呼び掛けるなんて。 表紙の青い円は「穴があったらはいりたい」穴だそう。 クラフト・エヴィング商會の挿絵も相変わらずセンスが良い。 子持ち昆布の作り方はホントかな? 2026/05/21
どんぐり
44
最新エッセイ集は、岸本佐知子の偏愛と偏屈が自在に跳ね回り、読後に妙な余韻が残る。無花果の「内向きに咲く花」への理不尽な詰問、干支から猫を外す身勝手な理由、言い回しを字義どおりに解体していく妄想の暴走、さらにはバレンタインや恵方巻きへの静かな破壊宣言まで、彼女の語感の鋭さと社会的しきたりへの違和感がユーモラスに立ち上がる。翻訳者ならではの「海パン」をめぐる死語への執念も可笑しく、読み進めるほどに作者の好きなもの(キノコと猫)がじわじわ滲み出てきて、毒気と愛嬌が同居する独特の世界に引き込まれる。 2026/07/12




