出版社内容情報
日常は不思議、不思議が日常。虚実のへだてを乗り越えてどこにも行かずにどこまでも行く。翻訳家のささやかな大冒険はつづく。待望の「ネにもつタイプ」第四弾!
【目次】
内容説明
日常は不思議、不思議が日常。虚実のへだてを乗り越えてどこにも行かずにどこまでも行く。翻訳家のささやかな大冒険はつづく。お待ちかね、『ねにもつタイプ』第四弾!
目次
無花果
ジンジャーエール
バスケットボール
失くしもの
バナ
ドーム
瞑想
シャンプー台
干支
バー
言い回し
いとまき
休暇
メッセージ
夏の総括
エボシ
ハンドブック
キノコのスープ
新年の誓い
シバジー〔ほか〕
著者等紹介
岸本佐知子[キシモトサチコ]
上智大学文学部英文学科卒。翻訳家。『ねにもつタイプ』で第23回講談社エッセイ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽのぽの
68
爆笑エッセイ集。今回もまた大いに笑わせていただきました。岸本佐知子さんのエッセイはどこまでがホントの事で、どこからが妄想なのか、分からないのが面白い。出だしは日常の出来事だったはずなんだけど、気がつけば異次元の世界に連れ込まれている。ちょっと怖かったりもするのが快感。そして不思議と共感することが多く、今「いとまき」の歌が頭の中で流れ続けているので困っています。
あんこ
55
岸本さんのエッセイのことは勝手ながら『華麗なる脱線』と呼んでいる。今回もまた、クラフト・エヴィング商會のイラストと、岸本さんの語りが絶妙にマッチして、癖になる一冊になっていた。岸本さんのエッセイの好きなところは、くだらない笑い話があるかと思えば、「え、何何」と急にこちらを混乱に巻き込んでくる話があるところ。あと相変わらずドッジボールとオリンピックを憎んでいて安心した。私は職業柄、子ども達と接する機会があるので、心に常に岸本さんを住まわせ、「ドッジボールは蛮族の遊び。ドッヂビーも然り」と諭している。2026/03/29
よこたん
41
“世の中には、からざを取って捨てる人がどれくらいいるのだろう。国勢調査に(生卵を食べるとき、あなたはからざを取りますか? はい・いいえ・どちらとも言えない)の一項目を設けたら、どんなことがわかるだろう。” からざ地獄を想う、岸本さんの思考は止まらない。突拍子もないことがふと頭に浮かぶことは、ままある。が、それを言語化し組み立てて書くことは並大抵のことではないよ。日常エッセイから不意に飛び立ち、SF世界やホラー界隈へも突き進んでいく。戸惑っていたはずが、いつの間にか丁度いい塩梅と感じてくるのが、少しこわい。2026/05/14
tetsubun1000mg
39
岸本佐知子さんのエッセイは6冊目となり、変テコな文章はクセになる。 東京スカイツリーは気に入らないそうで背が高いので上空で氷をつくって地上に氷を降らせるという。 「スカイツリー」と大阪の「太陽の塔」が対決すると、太陽の塔から太陽光線を発射されるとか訳が分からない。 日本のしきたりが嫌いでひな祭り、バレンタインデー、恵方巻は大反対で廃止運動を呼び掛けるなんて。 表紙の青い円は「穴があったらはいりたい」穴だそう。 クラフト・エヴィング商會の挿絵も相変わらずセンスが良い。 子持ち昆布の作り方はホントかな? 2026/05/21
りつこ
39
相変わらずの面白さ。 なんでもない日常からぐにゃりと想像妄想の世界に入っていくこの感じがたまらない。 「恋バナのハブ」「オカルト馬鹿一代」は思わず笑ってしまった表現。 また新しい干支を考えてみようというのは他のところでも見たことがあるけれど、覚え方まで考えてくれているのが親切で好きだ。 トークショーにも行ったんだけど、最近のエッセイが以前よりも空想割合が増えていることについて「ほぼ家から出ないから現実との接点が少なくてすぐに脳内に入りがち」みたいなことをおっしゃっていたのが印象的だった。2026/04/18




