出版社内容情報
作詞家・いしわたり淳治の目を通すとありふれた出来事が、見えていた景色が、形を変える。Webちくまの連載の“超”短編小説に書き下ろしを加え待望の書籍化。
内容説明
たった5分でひっくり返る28の“超”短編小説。ミニマルな構成にシャープな風刺と驚きの結末が仕掛けられた注目の作詞家が描く“ことば”のエンターテイメント。
著者等紹介
いしわたり淳治[イシワタリジュンジ]
1977年生まれ。青森県出身。作詞家・音楽プロデューサー。1997年にロック・バンドSUPERCARのメンバーとしてデビューし、オリジナルアルバム7枚、シングル15枚を発表。そのすべての作詞を担当する。2005年のバンド解散後は作詞家として音楽プロデューサーとしてジャンルを問わず数多くのアーティストを手掛ける。600曲以上の楽曲制作に携わり、数々の映画、ドラマ、アニメの主題歌も制作している。音楽活動のかたわら映画・ファッション・音楽雑誌等で執筆活動も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NOIR
16
一話5分程度で読める超短編集。作者の方が有名な作詞家さんとは知らなかったです^^;「騙される」「ひっくり返る」といった言葉が巻頭に書かれていたので、楽しみに読んだのですが、全部がそんな内容では無かったです。数話で「おぉ!」となったけれど、その他は普通のショートショートだったのが少し残念。それでもお話としては面白く、星新一さんを彷彿とさせるような作品でした。本当に短い話が幾つも入っているので、隙間時間にちょこちょこ読む楽しさも有りました。2018/08/30
ほっしー
16
予測不可能な28編のショートショート。どの話もブラックユーモアがあってクスっと笑えるけど、最後にはほんの少し怖さが残るが面白い。例えば1編目の『時代のせい』。部長に怒られている仕事でミスをした新入社員の話。何を言われても“時代のせい”といいわけして、部長をさらに怒らせる。ゆとり世代の新入社員の話かと思いきや、実は部長に“時代”というあだ名をつけていたとは!つまり時代のせい=部長のせいということ。いつも怒っていて社内の雰囲気を悪くしていた部長を揶揄している話だったのだ!著者のセンスが光る一作。2018/01/07
nobu23
14
元SUPER CARのメンバーの書いた、星新一のような皮肉の利いたショートショート集。前作はエッセイとショートショートが混ざっていたが、今作はショートショートだけで、より楽しめた。2019/11/21
やんやん
14
ずらりと並んだ28の短編小説。星新一さんを思い出す。最後の話は好きだな。『探し物』本当か嘘かはともかく 口説き文句としてはいい(笑)『交通事故』は どうなったの?どっちの決意かな。線を消しても夫は変わるかな?とおもう。引っかかるところもあったけれど あっという間に読み切れました。2018/03/31
コンチャン
10
星新一さんを彷彿とさせるような、ショートショートがつまった一冊でした。SFあり、笑いあり、ゾクッとするものあり…簡単に読めるので、好きな人はいい本かもしれません。2018/09/17