内容説明
少年の日、記憶の底深く刻まれたさまざまな出会い。その折々の歓び、哀しみが遙かな時間をくぐり抜けていま蘇り煌めく…。さりげない日常の営みに繊細なまなざしを注ぎ、練達自在の筆致で描く人びとシリーズの最新作。『人びとの休日』二十一篇。
感想・レビュー
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ぶんこ
35
還暦を迎えた年に書かれた本で、著者が青年期まで過ごした岩手のI市(多分一関市)での私小説のような、著者あとがきでは「短編小説と読んでもらってもいいし、エッセイと思っていただいても結構」という内容です。著者の文体が好きなのですが、育たれた環境が分かってみると、周囲の人々、特に母親の懐の深さが、著者にも受け継がれていたのだと思いました。亜炭採掘会社を経営されていた父親の仕事が破綻してからも、大らかな母がいたから父も息子ものんびりできていたのでしょう。読めてよかったです。2017/07/19
雲國斎
1
内容はすっかり記憶から抜け落ちてるけど,内海さんらしい 静かでおだやかな作品集だったと思う。1999/10/06
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- 和書
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