内容説明
シュタイナー自身による「シュタイナー教育入門」。
目次
第1部 霊学の観点からの子どもの教育(現代の教育事情;霊学の人間認識;肉体とエーテル体 ほか)
第2部 子どものための教育小論(人智学的な教育の特質;感覚の教育;教育と芸術 ほか)
第3部 教育のためのお祈り(母の祈り;生まれる前の母の祈り;生まれた後の母の祈り ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
8
著者シュタイナーといえば、ゲーテ研究の第一人者であると同時に、人智学・神智学といった神秘学者でもある。神秘学の淵源を辿れば、ユダヤ教のカバラへと辿り着く。それ故に本作においても、エーテル体やアストラル体といった言葉が飛び交う。ただし、描かれてある内容は、決してオカルトテックな怪しいものではなく、まとうな児童教育論を主軸においている。子供を7年周期に分けて(0~7歳を第1・7年期、8~14歳を第2・7年期等)、それぞれの時期に、どういった教育方針を持って子供たちを指導すれば良いのか、という視点に立った論旨。2014/02/21
サワ
6
シュタイナー教育の本を初めて読みました。 私が抱く教育理論に対するイメージとは正反対の、全く新しい視点です。肉体、エーテル体、アストラル体、そして自我の4つについて、第1七年期を中心にどう教育していくか、するべきか…もう少し掘り下げて理解してみようと思います。2020/07/16
NагΑ Насy
4
翻訳の高橋巌氏の巻末の解説に代えての講演体の文章が、教育の視点からのスタイナーの思想体系のポイントポイントをざっくりと、けれど基本的なことがらを枚挙に暇なく、というか、ぬけなくもれなく、さらってくれていて、あるていど個々の事柄についてわかったあとで読み返すと、ひとつひとつの事柄の関係が整理された。2013/02/24
レートー・タト
4
シュタイナー教育(ヴァルドルフ教育)のエッセンスが凝縮された本。帯で紹介されているように、これからシュタイナー教育を学ぼうとする人には最良の入門書であり、かつシュタイナー教育に関心のある人にとっては何度も読み返すべき座右の書。また、教育関係に携わる人は熟考すべき書だと思う。シュタイナーの著作でも読みやすい方だと思うが、オカルト用語があるのでいきなり読むとピンと来ない方もいるかもしれない。先に『オックスフォード教育講座』『自由の哲学』『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』を読んだ方がいいかもしれない。2013/01/10
W.Satoko
3
子どもを教育したいと思う大人であれば、親であれ教育関係者であれ、読んでおいた方が良いと思いました。自分自身の日々の心の中や生活の態度を、子どもは全て裏表なく感じとり、それを真似するのだというシンプルな教えが書かれていました。このことを大人の側が真摯に受け止めて、子どもに接していければ、と思いました。2016/06/24