出版社内容情報
己れの生涯を綴って数々の傑作を生んだ〈自伝〉という特異かつ曖昧な文学ジャンルを、その定義、歴史と諸問題等の批評を通して明確に位置づける。ルソー、ジッド、スタンダール、サルトルはじめヨーロッパ古今の作品を射程におさめ、〈自伝〉を根源的に考察。『自伝契約』で知られる著者の古典的な出発点。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nranjen
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この本も何度も読んでいる。新装版が出てくれて入手できてよかった。何度も読むような本は、自分の手元においておきたいものだ。2021/06/29
nranjen
4
図書館本。フランスにおける自伝に関して論じた本。『自伝契約』という本もあるらしく、惹かれる。でも日本語版へのあとがきで書かれているように、これらの書物が出版された後のジョルジュ・ペレックとの出会いとその研究について、もっと惹かれる。翻訳本はないのか。amazonで文庫本も出ているが、このご時世入手しにくい(手数料高騰)なのも悔しい。返却期限が来ているので返す。また借りる。前半の論理も面白いが、アンソロジーも読み応えがある。2021/03/15