安全・領土・人口―コレージュ・ド・フランス講義 1977‐1978年度

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  • サイズ A5判/ページ数 514,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784480790477
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C1310

内容説明

古典主義時代に政治の舞台に登場した“統治”の概念―その系譜をキリスト教における“司牧”にまで遡り、さらに国家の権力行使が“領土”支配から“人口”管理に移行してゆくさまを描出、壮大な射程で新たな政治的“知”の誕生のメカニズムに迫る。

目次

講義全体の見通し。生権力の研究
権力メカニズムの分析に関する五つの命題
法システム・規律メカニズム・安全装置。その二つの例。(a)盗みの処罰、(b)癩病・ペスト・天然痘の取り扱い
安全装置の一般的特徴(一)。安全空間
都市の例
十六‐十七世紀における都市空間の整備の三つの例。(a)アレクサンドル・ル・メートル『首都論』(一六八二年)、(b)リシュリュー、(c)ナント
安全装置の一般的特徴(二)。出来事との関係。統治術、偶然の取り扱い
十七‐十八世紀における食糧難の問題
重商主義者から重農主義者へ
出来事の取り扱いが安全装置と規律メカニズムでどのように異なるか〔ほか〕

著者等紹介

高桑和巳[タカクワカズミ]
1972年横浜に生まれる。現在、慶應義塾大学専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

七忍ミイラ

6
鍵概念である統治性が講義全体を通じてその意味が拡張されていく。最初は、人口の生政治に続く安全装置のように、18C欧米という歴史的規定を持っているが、やがて古代オリエントに遡り、司牧権力や操行の概念とともに、一般化されていく。この系譜に国家理性と自由主義が置かれる。フーコーの権力論は、何かが何かに取って代わったのではなく、何かに加えて何かが登場した結果、権力ないしは統治に質的な変化が生じたと把握するため、拡がりや布置・編成があり、それぞれに種別的な統治性があるという立論になるのだろう。再確認。2021/03/12

けいぎ

3
「人びと」を管理する技術が、司牧権力から国家理性、内政学、そしてリベラリズム経済学として変遷していくさまを、大量の文献をもとに丹念に追う。2016/01/17

あだこ

3
統治性をめぐる諸因数の系譜において、「人口」が前景に出てくるまでの話。そしてそれを管理する安全メカニズム。人口に対する統治術の参照領野としての政治経済学の誕生などなど。最初と最後の4講義ずつくらいがとても読んでてワクワクさせる。2009/08/05

madofrapunzel

2
★★★★☆ 論点は多岐に渡り、話がデカすぎてまとまりは見えない。しかし、17ー20世紀の時代の中から、「統治術」「(政治)経済学」の出現・発展を見出だしたのは、ものすごい功績だと思います。具体的な講義内容は、安全メカニズムの話から、中盤を多く司牧型権力について語られ、最後に国家理性について。次巻をすぐ読む!2012/01/27

あいうえお

1
現代につながる経済的理性がどのようにして発明されたのかを古代の司牧制から解き明かした講義本。マクロな現象であってもミクロな現象を追うことで到達可能である、と最後に彼は言っているが、読めばその通りでしょう。 司牧制と反操行、国家理性と反操行、この繋がりを抑えることが大事そうだが、もう一度読まないと理解できない密度であった。2020/05/13

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