目次
本と人と(対話の相手としてのタゴール;山本覚馬のこと;山鹿泰治のこと;田木繁について;民衆娯楽から国民娯楽へ―『権田保之助著作集』;矢内原伊作編『続・辻まことの世界』;福田定良著『仕事の哲学』;金芝河著『苦行』 ほか)
わたしの読書日記
大衆小説に関する思い出
絵本のことを
好みについて―耕治人を読む
現代日本に対する1つの寓話(星新一『人民は弱し官吏は強し』)
井上ひさしの文章作法(『自家製 文章読本』)
動物の群棲という視点から(上野瞭『ひげよ、さらば』)
読書日録
『荒野に追われた人々』の著者に
なくなった雑誌〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
踊る猫
29
鶴見俊輔は実にフットワークも軽く、さまざまなことがらに思いをめぐらせる。大衆文化・文学から幼少期の思い出、政治や歴史などなどについて。興味を惹かれた対象に向けてきわめてまっすぐ・誠実にアンテナを伸ばし、そこから貪欲に何物かを吸収しようとするその好奇心のあり方はいまなお見習うべきところがあると唸った。専門性を持たず(というのはむろん、彼の姿勢が軽薄だったというわけではない。年のために)jそうした縦横無尽に読み・書くことができたのもその彼の一見すると微温的でありながら剛直な知性の現れではないかとまで考えてみる2024/04/09
壱萬参仟縁
15
「喜劇的定義と悲劇的定義」(1977年初出)で、「責任」が指摘される。 3,4歳のこどもに説明しようにもなかなか。俊輔氏の母は責任の権化(45頁)。 今、原発や国債などの向き合い方に無責任を感じる。 もっと、真摯に自省し、次世代に向き合うことが必要ではないか。 原発の定義も推進派と反対派では異なってこよう。 「幻獣製作術」(1977年初出)で、警察に踏み込んで悪を刷り込むというのはいかがなのか? 怨恨の刷り込みも同時に行われているのを、警察との結託を目論んだ者には認識されていない。 2014/03/11
-
- 洋書
- SON TAY