目次
自伝ところどころ
柞葉の母
思い出多き女おッ母さん
思い出多き女おきん
母を思う
こわい話
母校訪問
初恋は悲しきものよおぐるまの日記
くらがえ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
渡邊利道
3
エッセイの二。1と2は自伝物。3は自作についてで、ものすごく技巧に意識的であるのがわかる。嫌いなのは「思想」というか、作品に乗っける過剰な文脈的意味づけだろう。4関わりのあった作家たちについて。正宗白鳥への異様に冷たい眼差しがすごい。逆に親密さをすごく感じる。56音楽について。使い回しが多くて驚く。言いたいことはちょっとだけなのだなーとか。2020/06/04
のうみそしる
2
人間はただ生まれて生きてボコを生んで死ぬ。エルヴィスは信仰のない世の神様。リズムが信仰なのである。小説を書くのは排泄行為。そうだなあ。人生だ!とかって思うのは本当じゃないんだよな。「生まれたことなどタイしたことではないと思うのである。だから、死んでゆくこともタイしたことではないと思う。生まれて、死んで、その間をすごすことも私はタイしたことではなかったのである。」2021/07/26