内容説明
第二次大戦も終盤を迎えようという1944年。守勢に立たされたドイツ軍の最大の関心事は、大々的な反攻を企む連合軍のフランスへの上陸地点の特定だった。折りしも、国防軍情報部は有力な情報を入手した。ロンドンで、反攻に関する極秘計画“マルベリー作戦”が動きだしたという。早速、潜入工作員キャサリンに、機密奪取の指令が下った!一方、ドイツの動きを察知した英国情報部も、全力をあげ工作員割り出しにかかる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スー
21
35ドイツは連合軍がフランスの何処に上陸するのかカレーか?ノルマンディか?決着をつける為に女性スパイを送り込む。英国はスパイを摘発する為にヴィカリーを担当官にしスパイが潜入した兆候の調査を始める。登場人物の多く覚えられずに大苦戦してしまった。今のところは英と独の諜報組織内の対立や地道な調査などが中心でまだハラハラドキドキは無い、下巻に期待。2021/03/07
コージ
3
本作品とケン・フォレットの「針の眼」とで比較されているみたいだが自分はまだ上巻を読んだだけだが断然「マルベリー作戦」の方が好み。どうも世間一般的には主人公を中心にして進み最後には1対1の対決に持ち込んだ小説の方が評価が高いみたい。だか1対1と言っても、ど素人の人妻さんVS工作員。人妻さんにまさに身も心も殺られて任務に失敗する情けない工作員の話。なぜ評価が高いのか理解に苦しむ。本作品は主人公級の人物はいるがストーリーで持って行く作品。歴史上の人物と絡んで惹き込まれる。どのように終わるのか楽しみ。下巻に進む。2020/03/03
キミ兄
2
ダニエルシルヴァのデビュー作。オーバーロード作戦にかかわる欺瞞作戦についてちょっとアイデアを書いてみるという程度の取り組みだったらしいが、極めて英国的な奥深い諜報小説に仕上がっている。周辺にちりばめられた愛欲物語も作者ならでは。☆☆☆。2017/11/23
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