出版社内容情報
環境問題の嚆矢となった『沈黙の春』を始めとし、今なお卓見に富む多くの著作を残したレイチェル・カーソン。没後50年の今こそその言説、思想に向き合おう。
内容説明
20世紀を代表する偉大な知性、レイチェル・カーソン。環境破壊を警告する嚆矢となった『沈黙の春』や自然を尊ぶ心を育む重要性を説く『センス・オブ・ワンダー』など今なお古びることのないその功績を問いなおす。
目次
第1章 生命の織りなす多様性
第2章 「おそるべき力」
第3章 環境と生命
第4章 「センス・オブ・ワンダー」の感性に生きる
第5章 地球の倫理
第6章 「べつの道」を考える
著者等紹介
多田満[タダミツル]
1959年、香川県生まれ。1986年、東京大学大学院農学系研究科修士課程修了。現在、国立環境研究所主任研究員、博士(農学)。環境科学会、文学・環境学会、日本生態学会ほか、ならびにレイチェル・カーソン日本協会、各会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よこしま
34
自然との共生を。◆レイチェル・カーソン?だれ?と初耳な方は戸惑うかも。著書は、カーソン女史が書いたロングセラー『沈黙の春』などを中心に、高校生や初めて環境問題に意識し始めた方ら向けに、やさしく書かれたものです。◆既に50年代にはマラリアを撲滅するためにDDTという殺虫剤を使用してます。駆除しても耐性を強めた虫が出てしまう悪循環。自然を破壊してしまうだけです。広島や第五福竜丸による放射能被曝にも言及が。◆科学的なデータだけではないです。共生するための倫理や慎ましさを訴える姿勢には敬意を払います。2015/10/22
♡kana*
17
好きだなぁ。たくさんの人に読んで欲しい。2016/05/13
calaf
15
レイチェル・カーソンって、名前さえ知りませんでした...『沈黙の春』というタイトルは聞いたことはあったけど、内容は知りませんでした...現在社会で発生してきている様々な問題を、1960年代というから結構昔に指摘した人であり、本であったのですねぇ。。。2016/02/04
himawari
9
センスオブワンダー。レイチェル・カーソンが教えてくれたこの言葉を胸に自然の中に身を浸したい。私たち人間は、いつになればこの限りある自然がもう修復不可能な程に破壊されている事に気が付くのだろう。持続可能な生き方について、一度でも良いので立ち止まって考えてほしい。2015/11/23
伊崎武正
7
とてもためになった。2015/09/20
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