内容説明
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教、ヒンドゥー教の成立過程・教義・相互関係がこの一冊でやさしくわかる。
目次
1 ユダヤ教
2 キリスト教
3 中世ヨーロッパのユダヤ教とキリスト教
4 イスラーム教
5 仏教
6 ヒンドゥー教
7 近代以降のイスラーム世界
著者等紹介
浅野典夫[アサノノリオ]
大阪府立高校勤務・社会科教諭。名古屋大学文学部史学科卒業。同大学院修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かわうそ
61
★★★★★宗教史の基礎を知りたいという人にはおすすめの1冊。参考文献の少なさに不安になったが筆者が高校教師ということもあってうまくまとめている「本来、ユダヤ教が説くヤハウェの神は厳しい怒りの神です。アダムとイヴが知恵の実を食べると、神は怒って二人を楽園から追放し、人類が神を忘れて享楽にふけると大洪水を起こし、ノア以外の人類を皆殺し、バベルの塔の建設に怒ると人類を四方に飛ばして言葉を乱しました。怒って罰をあたえる怖い神です。この神の解釈をイエスは変えてしまった。怒りの神から愛の神へ変えたのです。」(P43)2017/01/21
サアベドラ
23
ユダヤ教、キリスト教、イスラーム、仏教といった世界の主だった宗教のあらましを平易に語った中高生向け新書。2009年刊。著者は高校の社会科教師。高校の世界史や倫理の教科書レベルの内容が噛み砕いて書かれており、そこらへんの知識を復習したい人や教科書の簡潔な記述が苦手な人には良いかもしれない。2019/11/11
さゆ
21
そうそう、地図と、それから年表があるともっとよかった。それから索引か用語解説集も。何しろ、読んだ先から忘れていってしまうので。本当にざっくりとした内容なんだけど、それでも、全体像を見るには最適な1冊だと思う。いろいろと「へえ~」と思うこと、多数ありました。難しい宗教を平易な文章で良書だと思う。2010/12/12
タルシル📖ヨムノスキー
19
私は特定の宗教を信じているわけではないので、熱心な信者の気持ちはよくわからない。かといって信じている人にどうこういう気もない。強いて言うなら、「あなたが信じるのは自由だが、それをこぅちに押し付けないで」って感じかな。この本は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教、ヒンドゥー教について、ザックリ解説した本です。主に歴史的側面から切り込んでいるので、各宗教の真髄は捉えてないかもしれませんが、まさにザックリ抑える入門書としては、とっつき易くていいと思います。まぁ、大人の常識として押さえておきたい一冊です。2019/04/11
Miko
14
宗教から歴史を見る。宗教と政治が一緒になると良くないイメージがあるけど政教一致の国って多い。ユダヤ教・キリスト教・イスラム教・仏教の成り立ちや今に至る道筋を分かりやすく説明してるので面白い。最後のオバマの演説「自分が他人にしてもらいたいように他の人にもする」と言う理念は国を超え、すべての宗教に共通してる。世界の人々が平和に暮らすことは可能なのだ。のメッセージは演説だけでなく国や宗教や民族を超えて平和を実現して欲しいものだ。2015/10/06
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