内容説明
ブッダが唱えた原始仏教の言葉は、合理的でとってもクール。日常生活に役立つアドバイスがたくさん詰まっています。今日から実践して充実した毎日を生きよう。
目次
第1章 ブッダ―大人になる道(仏教はカッコいいのだ;仏教は人が自由になる手助けをする ほか)
第2章 ブッダはなぜ出家したのか(ブッダが見つめた「苦しみ」;国民の期待を一身に集めて ほか)
第3章 ブッダ心理学、基礎の基礎―心とは何か?(仏教は「智慧を開発する道」;一人ひとり違うのにどうやって「一切を知る」の? ほか)
第4章 世界に居場所を見つける―地球サイズの人間になろう(自分と似た人は何処にいる?;自分という「種」を社会で花開かせる ほか)
著者等紹介
スマナサーラ,アルボムッレ[スマナサーラ,アルボムッレ][Sumanasara,Alubomulle]
1945年スリランカ生まれ。スリランカ仏教界長老。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭を取る。1980年に来日。駒澤大学大学院博士課程修了。現在は日本テーラワーダ仏教協会で、初期仏教の伝道と瞑想指導に従事している。朝日カルチャーセンターの講師を務めるほか、NHK教育テレビ「こころの時代」などにも出演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAKAPO
29
この本のもとになったのは、埼玉県飯能市にある自由の森学園中学校・高等学校での授業と講演とのことです。上座仏教についての予備知識がない状態で、いきなりアルボムッレ・スマナサーラ長老の講義を聞いたとしたら、生徒たちはもちろん、先生方も戸惑ったと思いますが、仏教の起源を知り、日本に伝わった大乗仏教とは違う感じである、ということを知ったことは、価値ある経験だったのではないかと思います。若いうちから、お釈迦さまが説いたとされる教えに触れることは、とても良いことだと思いますし、羨ましいなぁ~と思います。2019/02/17
コニコ@共楽
15
ヘッセの『シッダールタ』を読んで、ブッダにも興味を持ちました。すべての生命は老い、病み、死ぬ。その苦しみは心の問題だと発見したのがブッダ(悟った人)だといいます。生まれるものは誰でも死ぬということを認めない心が問題で、その普遍的な法則を理解しないからだというのです。そして「知り得る能力」を取り戻すために「ただありのままに見る」というところに戻らなければならないといいます。さらに「一切を知る智慧者」として今を生きるようにと説いています。シッダールタの生き方もまさにブッダの悟りを体験したものだったと思います。2021/04/18
りえこ
13
とてもわかりやすく、話しかけられている様に読みました。日常を過ごしやすくなる教えがたくさん。2022/06/06
CherryBlue
11
さらりと読んでしまいましたが、とても分かりやすかった。記憶にとどめて実践したいと思う事がいくつかあった。世の中、自分がどう感じるかで全てが変わるんだっていうのが理屈でわかる。凄いぞブッダ。2010/10/09
十川×三(とがわばつぞう)
7
やはり原始仏教はいい。数学の証明のように、不確かなものは認めず、"心"について論理的に考えに考えた。"人類が幸せになる"為に考え抜いた。2500年前のブッダの考え方は普遍的。"心"とは感覚。"心"とは生きること。▼"自分"とは、その時々によって生まれる反応。"自分"という実体はない。▼2022年7月:再読2回目。2019/12/16