出版社内容情報
苦しい時こそニヤリと笑え! 締切(ほとんど)守って40年。熱血漫画家が教えるスケジュール管理、ピンチを乗り切る方法、そして生き方。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kei-zu
14
本を読んでいる間、文章が島本先生の声で脳内再生されました。気になる文章にラインを引いていたら、その量がとんでもないことに。「「この仕事になぜここまでしたんですか!?」っていう声を、私は聞きたい」とか良いですねぇ。名作誕生の話しも興味深いものばかり。「逆境ナイン」の舞台裏ってそうなの?と驚きました。付録のカウントダウンブック再録は拡大コピーして職場に貼っておきたい。2025/10/11
yosa
10
締切をテーマに再構築して文字起こしした『アオイホノオ』、または『燃えよペン』。炎尾燃ではなく島本和彦としての語りなので、これが一番真実のはずである。だから作品とリンクしまくりであり、どこかで聞いた話でもあり、というよりも全てが元ネタであって宝庫であって、ファンとしてこれが面白くないわけがない。てかほぼ事実なのかよあれらこれらは。勢いで書いている漫画家だと思わせておいて、実際にはロジカルな漫画家だと思っていましたが、本当はハイブリッドな漫画家なのだと知る。庵野秀明に勝てなくてもかっこいい理由がわかった。2025/10/10
うさみP
6
締切は追い立てる敵ではないけど、追い込む味方でもない。漫画家だけでなく古今東西社会人にとって必須SSRスキル〜(を、冷静な熱血漫画家が語る。『時間前に行って、場を支配する』はあるあるだよな。全てにおいて余裕ある行動がトラブルを減らして、トラブルに遭遇しても対処できる。時間の勘所って誰も教えてくれないし、突き詰めると個々のセンスの問題で、だから言い訳できない。もし日常生活に不満を感じているなら、時間周りを見直すだけでその後の対処方も広がるのでは。)〜締切を破った時の『ごめんなさい』という勇気もセット。2025/10/14
坊っちゃん
6
★★★2025/10/09
7010R
5
漫画家の島本和彦が語るお仕事論。自己啓発書でもある。著者の作品は少年エースで連載されていたサッカー漫画なのになぜか鳥人間が出てくる『男の一枚 レッド・カード』とドラマ版の『アオイホノオ』しか知らないが、面白かった。編集者からの辛辣な言葉、石森プロからの無茶ぶりetc.。数々の逆境を乗り越えてきた著者だかこそ発せられる力強いメッセージ。ただ40年間心身に負担をかけ続けているのに現役バリバリに活躍できているのは著者が特異な存在だからであって、書かれていることには生存者バイアスがかかっているよなぁ、とも思った。2025/10/11