出版社内容情報
ヒトの体の成り立ちを学ぶ。
機能ごとに人体を概観してから、「鼻血が止まらない!」「ゲームのし過ぎで親指が痛い!」など実際の体のピンチを解剖学で解説。
どういうわけか、日本の中高の理科や生物の授業では、ヒトのからだの仕組みに関する内容が少ない。分子生物学などやたら先端的なはなしがあるかと思えば、肺も肝臓も膵臓もでてこない。樹状細胞は出てくるのに胸腺もリンパ節も出てこない。そこで本書では、解剖学の骨子を借りて、ヒトのからだを概観できるようにした。60点以上のイラストを収録、見て分かるようにもなっている。
本書は、前後二部構成になっていて、前半の第1章では、「骨格系」「筋系」「神経系」というように、系統解剖学のやりかたで人体をおおまかに学んでいく。
後半の第2章は、学んだ知識を実地に活かしてみるためのケーススタディ。鼻血、頭痛、親指の腱鞘炎、肩や胸の痛み、急な腹痛や腰痛など、日常生活で誰もが耳にするような「からだのピンチ」から、高校生や大学生くらいの読者に起こりそうな例をとりあげて、これらを、解剖学に基づいて解読していく。
【目次】
第一章 ヒトのからだのあらまし
支える──骨格系/動かす──筋系/情報を担う──神経系/循環させる──心臓血管系、リンパ管系/息をする──呼吸器系/食べる──消化器系 など
第二章 あなたにも起こるかもしれないピンチ
激しい頭痛がして気を失った/予防接種後に腕が腫れて痛い/肘が痛い/高熱が出て息が苦しい/足が痺れて歩けない/急におなかが痛くなった/突然、腰に電撃が…… など
内容説明
解剖学はヒトの体の成り立ちを学ぶ学問です。機能ごとに人体を概観してから、「鼻血が止まらない!」「ゲームのしすぎで親指が痛い!」「高熱が出て息が苦しい」など実際の体のピンチを解剖学で解説していきます。
目次
第1章 ヒトの体のあらまし(あらましのあらまし;支える―骨格系;人体の面と向き;動かす―筋系;情報を担う―神経系 ほか)
第2章 あなたにも起こるかもしれないピンチ(鼻血が止まらない;激しい頭痛がして気を失った;風邪がよくならない;予防接種後に腕が腫れて痛い;ゲームのしすぎで親指の付け根が痛い ほか)
著者等紹介
村上徹[ムラカミトオル]
群馬大学大学院医学系研究科准教授。同大学医学部医学科卒業。同大学院医学研究科修了。博士(医学)。ペンシルベニア大学でポストドクトラルフェロー、ゼブラフィッシュの形態形成を研究。解剖学と発生生物学の研究を行いながら、解剖学の授業を担当し教育改善に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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