ちくまプリマー新書<br> 翻訳をジェンダーする

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ちくまプリマー新書
翻訳をジェンダーする

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480684967
  • NDC分類 801.7
  • Cコード C0295

出版社内容情報

翻訳された言葉には必ずわたし達の社会があらわれ、

そして翻訳されたものは社会に影響を与える。



翻訳小説の女性達は原文以上に「女らしい」言葉で訳されていることがあります。翻訳と社会とわたし達の密接な関係を読みとき、性差別をなくすための翻訳、社会に抗する翻訳の可能性を探る一冊。



「はじめに」より一部抜粋

翻訳には、それまでにあった古い考えにとらわれない、新しい言葉を生み出す可能性があります。そして、社会の中に存在しなかったり、埋もれたりしている概念を言葉によって「見える化」したり、それまでの偏った見方を変えたりする力があります。

内容説明

翻訳する際に重要なのは技術的なことだけではない。翻訳された言葉には必ず私たちの社会があらわれ、そして翻訳されたものは社会に影響を与える。フェミニスト翻訳、社会に抗する翻訳の可能性を探る。

目次

第1章 小説の女たちはどう翻訳されてきたのか(日本語への翻訳とジェンダー;日本語の女ことばと男ことば;翻訳の中の女性はもっとも典型的な女ことばを話す? ほか)
第2章 女たちのために自分たちで翻訳する(一九七〇・八〇年代に、自分でいる力をくれた翻訳があった;女性の健康のバイブル『Our Bodies,Ourselves』;わたしのからだは自分のもの。自分のからだをよく知ろう。 ほか)
第3章 これからのために翻訳ができること(一律の女らしさから、それぞれの個性へ;ネガティブなイメージのない性器の名称へ;「彼」と「彼女」だけでなく、インクルーシブな代名詞を)

著者等紹介

古川弘子[フルカワヒロコ]
東北学院大学国際学部教授。早稲田大学政治経済学部卒業後、出版社で雑誌編集と書籍編集に携わったのち、2011年に英国イースト・アングリア大学で博士課程を修了(Ph.D.in Literary Translation)。同大学でのポストドクターを経て2012年より東北学院大学に勤務。主にジェンダーの視点による文学翻訳研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ネギっ子gen

54
【翻訳は社会を映し出す。映す社会を変えて、社会そのものを変えていこう!】大学院で翻訳学を学ぶ中で、翻訳の中の「女性らしい」言葉に違和感をもった著者が、社会に抗する翻訳の可能性を探った書。巻末に参考文献。<翻訳には、それまであった古い考えにとらわれない、新しい言葉を生み出す可能性があります。社会の中に存在しなかったり、埋もれたりしている概念を言葉によって「見える化」したり、それまでの偏った見方を変えたりする力があります。翻訳と社会と私たちの密接な関係を読み解き、性差別をなくすための翻訳を考えましょう>と。⇒2025/06/06

26
「〇〇を●●に言い換えよう!」との主張に言葉遊びだと揶揄する人よく見るけど、言葉って思考や社会規範を形づくる基礎になってたりするから結構馬鹿にできないんだよね。言葉遊び上等。2025/03/03

kan

22
翻訳の女ことばにずっと違和感をもっていたのと、対話の和文英訳の問題を作る際にもことばの選択に苦労してきたので、翻訳の難しさと実態を多角的に学べて面白かった。男性の翻訳と女性の翻訳とで差があることも興味深い。しかし後半は翻訳よりも女性のリプロダクティブライツ等のジェンダー論の話題に移り、ちょっと残念。著者はご自身が翻訳をするのではなく、翻訳学がご専門だと読み始めてから知った。2024/11/28

ヘジン

16
『こなれた日本語訳とはすなわち、日本の文化的背景のもつ女らしさの観念に適合された訳文だ』(大島かおり)。嫌すぎる。女言葉も明治に創作されたのか。嫌すぎる。元々日本語の本より翻訳本、女性翻訳者の本より男性翻訳者の本のほうが「〜かしら?」等の女らしい文末語が多いのは体感でわかっていたが、本書のデータで裏付けされた。最近の訳書では徐々に減りつつあるとは思うが、まだまだ。そして後半、新しい言葉が生まれれば、曖昧だった概念が社会通念になる。ネガティブでない言葉、雑なくくりの二元論ではない新しい言葉を作るの大事。2025/02/01

shikada

15
翻訳された女性の話し言葉をジェンダーの観点で見直す1冊。翻訳された海外文学に登場する女性人物は、国内文学の女性や、実在の女性よりも、「女性らしい」しゃべり方をする人が多いとのこと。特に児童書で顕著らしい。調べた本のサンプル数が少ないのでは?という疑問がないではないけど、文学作品での言葉づかいは男らしさ/女らしさを表現するのに便利な一方で、ジェンダーバイアスを補強する危うさも孕んでいると思った。「彼」「彼女」に代わる人称代名詞の話は知らないことばかりだった。英語の"ze"にあたる言葉が日本でも生まれるのかも2024/11/02

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