出版社内容情報
中学校の1クラスに2人はいる――家族の世話や家事を行う子どもたちを指す「ヤングケアラー」。彼らがおかれた状況や支援の取り組みを知るための一冊。
内容説明
家族の世話や家事を行う子どもたちを指す「ヤングケアラー」。ケアを背負わなければならない背景には何があるのか。実態調査や当事者が語る経験を通じて、彼らがおかれた状況や支援の取り組みを知るための一冊。
目次
第1章 「ケアする人」のケアへの注目(今の制度ができあがった背景;「人口ボーナス」から「人口オーナス」へ;ケアを必要とする人は増えているのに人手は減っている;役割過多に陥る現代人;ひとり親家庭にのしかかるひずみ;軽んじられてきた「再生産」;見えてきた「ヤングケアラー」という問題)
第2章 実態調査から見えてくること(家族の世話をしている中高生の割合;ケアをされているのは誰か;どんなケアを行っているのか;生活への影響;ケアについて話せる人がいなくて孤独を感じる;感情面の健康;周囲の人への相談や求められているサポート)
第3章 ヤングケアラーが語る自身の経験(ごあいさつ;家族の紹介;いったいどちらがお母さん?;母のケア;幼少期から小学生まで;中学時代;高校時代;ショッピングセンター;最後に)
第4章 ヤングケアラーをサポートする人たち(埼玉県での取り組み―ケアラー支援条例;スクールカウンセラー―気持ちを受けとめてくれる存在;スクールソーシャルワーカー―環境を整えるためのサポート;いかに連携を取るかという課題;家庭でのケアが必要な人をサポートする専門職;地域福祉に関わる人たち;子どもの権利;おわりに)
著者等紹介
澁谷智子[シブヤトモコ]
1974年生まれ。成蹊大学文学部現代社会学科教授。専門は社会学・比較文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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