出版社内容情報
エコで環境はよくなるのか? なぜ生物の絶滅はダメなのか? つくられた自然は偽物か? 身近な環境の疑問から未来に関わる問題まで、考えるヒントを教えます。
内容説明
エコ生活で環境はよくなるか?つくられた自然は偽物か?なぜ生物多様性が大切なのか?身近な環境の改変から地球の未来に関わる問題まで、考えるヒントを示します。
目次
第1章 エコな暮らしをすれば環境問題は解決するのか
第2章 まだ生まれていない人たちの幸せを考える必要があるのか
第3章 地球温暖化はなぜ止められないのか
第4章 生物種の絶滅を防がなければならない理由は何か
第5章 つくられた自然は偽物か
第6章 都市生活は地球環境にとって悪いのか
第7章 なぜ古い建物を残さなければならないのか
第8章 環境を守るために何ができるのか
著者等紹介
吉永明弘[ヨシナガアキヒロ]
1976年生まれ。2006年千葉大学大学院社会文化科学研究科修了。現在、法政大学人間環境学部教授。専門は環境倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
27
はじめて学ぶ環境倫理 ─未来のために「しくみ」を問う。吉永 明弘先生の著書。環境問題、地球温暖化、生物多様性、環境倫理、持続可能性。一つ一つのキーワードを見聞きする機会は増えていても、環境問題、地球温暖化、生物多様性、環境倫理、持続可能性という言葉の本当の意味を理解している人は少ないと思う。環境問題、地球温暖化、生物多様性、環境倫理、持続可能性はどれも未来のためのしくみを作るためにはなくてはならないもの。環境倫理を学ぶのに子供も大人も老いも若きも関係ない。人類みんなで考えるべき問題。2022/08/04
ふみあき
21
「人間非中心主義」を標榜する「生態系中心主義(環境倫理)」と「生命中心主義(動物倫理)」だが、どちらも所詮「人間中心主義」の範疇では? 生態系の維持、あるいは動物の権利のどっちを第一義に置こうが、そう考える人間の信念が出発点なわけで。自然は何も語らないし。「肉食を減らすべき」という主張には完全に賛成だけど。2021/12/30
遥
9
吉永明弘著の「はじめて学ぶ環境倫理ー未来のために「しくみ」を問う」を読み終えました。この本に寄れば、環境倫理とは、こまめに節電をするなどといった個人的な心掛けを指すのではなく、社会のシステムとして倫理に適った環境問題対策をしようということだそうです。内容もそれに基づき、社会の「しくみを問う」ものになっています。環境問題について考えるきっかけの本として、読みやすく視野が広がる内容になっていますのでおすすめです。2024/01/18
kurupira
8
自分が高校生の時ですでに環境倫理学の3つの主張って習ってたか思い出せない、単に授業寝てて記憶ないだけか。倫理感って時代で少し変容するから、バランス良く知識を得て広い視野で正しい事・悪い事を見極めたい。本作の話でないが、ソーラーパネル設置し自然を破壊して助成金を得るのは、環境倫理的にはどうなるんだろうとモヤモヤする。。2023/10/02
Miki Shimizu
6
環境問題の解決は個人の努力じゃなく、法や経済といった社会制度を変えなあかん。と書いてある本。へー。法律を変えて、企業の活動を規制したりして仕組みを変えないと、一人ひとりがコツコツ努力してもあかんねんて。自分でできるのは環境系のNPOで働くとか、選挙で環境考えてる候補に投票するとか、パブコメを書くとか、SNSで書くとか。ほへー。2022/04/08