出版社内容情報
平穏に夏休みを終えたい小学校教諭、認知症の妻を傷つけたくない夫。
元不倫相手を見返したい料理研究家……始まりは、ささやかな秘密。
気付かぬうちにじわりじわりと「お金」の魔の手はやってきて、
見逃したはずの小さな綻びは、彼ら自身を絡め取り、蝕んでいく。
取り扱い注意! 研ぎ澄まされたミステリ5篇からなる、傑作独立短編集。
担当編集者より
本作には、名探偵も極悪人も出てきません。私たちの隣にいそうな「普通の」人たちの物語。見つけてしまった「汚れ」はそっとどこかになすりつけ……そうして、毎日の生活を続けなくてはならない私たち。
本作の裏テーマは「お金」。生活を潤すはずのお金に絡めとられ、足元をすくわれていく人々。
切実に生きる人間たちは、誰もが「ミステリ」を抱えている。20年代、新たなミステリの地平を切り拓くであろう短編集です
内容説明
平穏に夏休みを終えたい小学校教諭、認知症の妻を傷つけたくない夫。元不倫相手を見返したい料理研究家…始まりは、ささやかな秘密。気付かぬうちにじわりじわりと「お金」の魔の手はやってきて、見逃したはずの小さな綻びは、彼ら自身を絡め取り、蝕んでいく。取り扱い注意!研ぎ澄まされたミステリ5篇。
著者等紹介
芦沢央[アシザワヨウ]
1984年東京都生まれ。出版社勤務を経て、2012年『罪の余白』で第三回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
青乃108号
bunmei
うっちー
射手座の天使あきちゃん