出版社内容情報
「徒然草」は、本当に「無常観を主題とした遁世者の随筆」なのだろうか。どうもそうではないらしい。当時の文脈に置きなおすことで、本当の姿が見えてくる。
内容説明
「無常観を主題とした遁世者の随筆」と言われがちな「徒然草」。でも昔の人だって、簡単に世を捨てられたわけではありません。作者の兼好はどんな社会と人間関係に生きたのか。当時の文脈に置きなおすことで、本当の姿が見えてきます。
目次
第1章 かくてもあられけるよ
第2章 時間よ止まれ
第3章 歌人としての兼好
第4章 奇蹟が起きたら
第5章 捨ててよいのですか?
第6章 太平記の兼好
第7章 人の上に立つ人
第8章 自己紹介
第9章 源氏物語から徒然草へ―つれづれなる「浮舟」
著者等紹介
小川剛生[オガワタケオ]
1971年、東京都生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程中退、博士(文学)。現在、慶應義塾大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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