出版社内容情報
AIってそもそも何だろう?どんな役に立つの?実はAIはいち早く家の中に入ってきている。AIなんて無縁と思っている人にその仕組みからイラストで解説。
内容説明
AIは本当に優れているのか?そもそもAIって何?その歴史から進歩の過程まで、数式を使わずに解説。AIはどのように私たちの生活に入ってくるのか?はじめの一歩から丁寧にイラストで読み解くAI入門。
目次
第1章 AIの歴史―第三次AIブームまでの道のり(「仕事のAI」から「家庭のAI」へ;鏡の中のAI;AIというネーミングで躓いた? ほか)
第2章 AIは万能じゃない!?(「特化型AI」と「汎用AI」;人間の無意識部分をAIは感知できない;AIには閃きがない ほか)
第3章 「おはよう」から「おやすみ」までのAI(ロボットが人間に近づくのは必然;自分で想像するようになる;ボトムアップ式のロボット ほか)
著者等紹介
森川幸人[モリカワユキヒト]
1983年筑波大学芸術専門学群卒業。モリカトロン株式会社代表取締役。株式会社ムームー代表取締役。モリカトロンAI研究所所長。AIの研究開発、CG制作、ゲームソフト、スマホアプリ開発をしている。2004年「くまうた」で文化庁メディア芸術祭審査員推薦賞、2011年「ヌカカの結婚」で第一回ダ・ヴィンチ電子書籍大賞で大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
79
AIというのは本当に優れているのか、AIとはなにか、そのの歴史は過程などのワトソンは世界中の知識を集めている。本に換算すると100万冊分に相当する知識、2000万件以上の医学論文も読み込んでいるということ。ただ知識だけではなく人間側の質問の内容を理解して明確な答えを返す必要がある。これからも開発が進んでゆくということだ。ただ曖昧な質問や日本語のような同音異義語の多い言語にどう対応するかこの先課題となるのかもしれない。昔SFで盛んに書かれた人工知能がまともなものになるかただの頭でっかちになるのか、さあどっち2019/04/18
へくとぱすかる
61
感動するくらい簡単に人工知能がわかる。家庭にも入った人工知能は、すっかり当たり前になった。と、思っていない人にとっても、気がつかないところですでに働いているのが現状。初期には楽観視されたAIも、意外にも人間の能力が機械にはまねにくいことが判明。だが何も人間のやり方をまねなくても、別の方式で進んでいる部分も多いようだ。囲碁や将棋では、対局をすべて記憶し、さらに自分自身との対局から学ぶという進化ぶり。目指す理想像が鉄腕アトムという日本のロボット・AI。悪用されずに、あくまでも人間的・人道的であってほしい。2022/02/26
ホークス
30
2019年刊。AIの思考方法とはどんなものかをシンプルに解説。数年前の状況だけど、デジタル音痴にはありがたい。私なりの解釈では基本は2方式。一つは脳をモデルとするニューラルネットワーク。その内ディープラーニングは事例から因果関係を学習し、画像認識などに優れる。方式の二つ目は知識データベース型。データに加え書籍を読む事もでき、知識を蓄積してその全てを参照できる。人間にできてAIにできないのは瞬時のフレーム決め(範囲を絞る)や、おそらく生体のノイズが生み出す「閃き」。空気の苦手な私はちょっとAI寄りな気もする2024/01/19
ikedama99
13
図書館の本。「AI」というのはいったいなんだ?という思いが続いていたので、読んで見た。少しはイメージが持てたと思う。ディープラーニング、エキスパートシステムなど聞いたことがあるような言葉の説明もあって、AIがどのようなものかということが(特にゲームでの活用などでは)イメージは持てたと思うし、次に進む準備はできたかと思う。となると、仮面ライダー01の「ヒューマギア」はよっぽど進んだ存在なのかなと思った。ただ個人的には、朝から晩までのAIのアシストある生活はいやだなと思っている。便利=素敵とは思えないからだ。2021/11/23
アルカリオン
11
p54 「機械が人の職を奪う」というのも産業革命の蒸気機関の発明以来、何度も繰り返されてきた話だ。西洋人は日本人に比べて、このような話に敏感なところがある▼日本の場合、技術職の仕事が機械に奪われてなくなっても、総務や営業等の別部署に回るような横の移動があるが、西洋では職種ごとのギルドが職業のベースになっているので、一つの仕事がなくなると本当にその人の仕事がなくなってしまう▼なので、西洋では「ロボットもコンピューターも我々の仕事を奪う」と考える傾向が強い。これは日本人にはあまりピンとこないことかもしれない。2022/03/07