出版社内容情報
古来ゲルマン世界で用いられ、北欧地域では中世まで使用されていた線刻文字ルーン。それはいかにして生まれ、どのような歴史的変遷をたどったのか。そこに刻み込まれた物語とはいかなるものなのか。本書は、神秘的なイメージでもって語られることも多いルーンについて、その読み方や歴史、特徴、文化的影響、さらには著名な碑銘などを幅広く紹介した定評ある一冊であり、実際に北欧の大学や専門学校などでは教科書としても用いられてきた。多数の図版を通して、多くの謎を秘めた古文字の全貌を明らかにする貴重なテキスト。
解説 小澤 実
【目次】
日本語版刊行に寄せて
はじめに
序
ルーン研究略史
北欧以外の古文献に現れるルーン文字の情報
タキトゥスの描いたゲルマン人の占い/返事の遅い友への催促/北方人の使うルーン文字/北欧以外の古い文献情報のまとめ
北欧の古い文献に現れたルーン文字の情報
『エッダ』/『エイットゥル・スカットゥラグリムスソンのサガ』/サクソ・グラマーティクス
あるノルウェー法典の記述/北欧の古文献にある情報のまとめ
古北欧型ルーン
ルーン文字の構造と音価/古北欧型ルーンの構造と構成部のまとめ/ルーン文字の雛形/フサルク・アルファベット/ルーン文字の名称/ルーンの名称に関する注釈/ウルフィラによるゴート文字の名称/後期古北欧型ルーン/言葉の変化/ルーン文字の変化
古北欧型ルーンの碑銘
ゲールフースで発見された黄金角杯(DR. 11―12)/erilaR/erilaR 銘のまとめ/後期古北欧型ルーン碑銘
ヴィーキング時代のルーン文字
長枝型ルーン/短枝型ルーン/幹無し型ルーン/ヴィーキング時代型ルーンの名称と意味/ヴィーキング時代型ルーンの音価/点付き型ルーン/反転型ルーン/倒立型ルーン/倒立反転型ルーン/同幹型ルーン/結合型ルーン/暗号ルーンとルーン記号
ルーン入門
綴りの規則/ルーンの彫り師の綴り方に影響を与えた/言語学的変化/ヴィーキング時代型ルーンの音価/点付き型ルーンの音価
ヴィーキング時代のルーン碑銘
ヘッレスタッ石碑1、スコーネ地方(DR. 295)/ヒューロップ石碑 スコーネ地方(DR. 279)/ヘズビュー石碑1、〔旧〕デンマーク領ユーラン半島南部(DR. 1)/ヘズビュー石碑3、〔旧〕デンマーク領ユーラン半島南部(DR. 3)/イッテルイェーデ石碑、ウップランド(U. 344)/コールスタ石碑、ウップランド(U. 668)/グリップスホルム石碑、スーデルマンランド(So. 179)/イェードゥ近傍の漂石に刻まれた碑文、ウップランド(U. 112)
中世のルーン文字
中世のルーン・アルファベット/中世ルーンの珍しい異形/ルーンと文字
中世のルーン碑銘
ノーラ・オースム石碑、スコーネ地方(DR. 347)/『ルーン写本』64 葉(左)、65 葉(右)(AM. 28, 8:o)/『ルーン写本』100 葉(AM. 28, 8:o)/リーエ教会の墓碑板、ゴットランド島(G. 100)/ルー



