出版社内容情報
ローマ帝国の東西分裂後、千年余りにわたって存続したビザンツ帝国。ローマに比してその実態が語られることの少なかったビザンツ世界を、歴史書や各種の勅令、聖人伝など豊富な史料から読みといたのが本書である。専制君主として君臨しつつもたびたび暗殺や処刑の対象となった皇帝、時に政治を左右するほどの実権を握った宦官、理想的キリスト教徒として民衆の精神的支柱となった修道士、尊敬や敵対の念を抱きながらビザンツと交流したイスラーム世界・カトリック世界の隣人たち──。史料に刻まれた人々の営みから、ビザンツ世界の多様な相貌が浮かび上がってくる。巻末に詳細な史料解題を付す。
【目次】
はじめに
第1章 皇帝
1ビザンティンドリームの実現 2聖なる皇帝への変貌 3独裁皇帝の現実
第2章 宦官
1宮廷宦官 2去勢とその代償 3聖職者宦官
第3章 修道士
1聖なる修道士 2世俗化する修道士と修道院 3修道士と修道院の多様な役割
第4章 大土地所有者
1遺書の背景 2エウスタティオス・ボイラスの遺書 3遺書にみる暦、遺産、および納税
第5章 知識人
1古きローマと新しきローマの比較 2首都陥落の不条理 3奇蹟と魂の救済
第6章 庶民
1死と背中合わせの日常 2お守と夢占い 3日々の楽しみ
第7章 隣人がみたビザンツ
1北方の隣人 2東方の隣人 3西方の隣人
あとがき
付録 人名索引/史料索引/略年表/ビザンツ皇帝一覧/コンスタンティノープル総主教一覧/文献一覧/史料解題
内容説明
ローマ帝国の東西分裂後、千年余りにわたって存続したビザンツ帝国。ローマに比してその実態が語られることの少なかったビザンツ世界を、歴史書や各種の勅令、聖人伝など豊富な史料から読みといたのが本書である。専制君主として君臨しつつもたびたび暗殺や処刑の対象となった皇帝、時に政治を左右するほどの実権を握った宦官、理想的キリスト教徒として民衆の精神的支柱となった修道士、尊敬や敵対の念を抱きながらビザンツと交流したイスラーム世界・カトリック世界の隣人たち―。史料に刻まれた人々の営みから、ビザンツ世界の多様な相貌が浮かび上がってくる。巻末に詳細な史料解題を付す。
目次
第1章 皇帝
第2章 宦官
第3章 修道士
第4章 大土地所有者
第5章 知識人
第6章 庶民
第7章 隣人がみたビザンツ
著者等紹介
和田廣[ワダヒロシ]
1940‐2024年。ケルン大学哲学部史学科(ローマ史、ビザンツ史専攻)卒業。哲学博士。ケルン大学哲学部史学科助手などを経て、筑波大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
MUNEKAZ
-
- 電子書籍
- 塩をはこぶロバ 【日本語/英語版】
-
- 電子書籍
- 執着 生きづらさの正体 集英社クリエイ…
-
- 電子書籍
- 永遠のイブ【ハーレクイン文庫版】 ハー…
-
- 電子書籍
- 月刊C MAGAZINE 1993年1…




