ちくま学芸文庫<br> アンチ・アクション―日本戦後絵画と女性の画家 (増補改訂)

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ちくま学芸文庫
アンチ・アクション―日本戦後絵画と女性の画家 (増補改訂)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 560p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480513199
  • NDC分類 723.1
  • Cコード C0170

出版社内容情報

日本と米国の間にある文化的政治的関係をくぐり抜け、極めて先進的な表現を行った草間彌生。消費と創造への人々の関心を作品の中で両立させた田中敦子。「捺す」という技法によって特殊な作者性を主張した福島秀子。アンフォルメルとアクション・ペインティングが席捲する1950-60年代の日本において、彼女たちはそれらにどう抵抗し、自らの作品を創り上げたか――。戦後の批評言説を再検証しながら、フェミニズム的概念「アンチ・アクション」を通して、もうひとつの美術史を記述する。サントリー学芸賞受賞作を改訂し、多田美波の実践から「ポスト・アクション」に迫った補論を付して文庫化!


【目次】

はじめに――フェミニズム美術史に向けて



第1章 「日本戦後美術史」とジェンダー

1 美術とジェンダー――「日本戦後美術史」とアンフォルメル  

2 「アンフォルメル」と戦後の批評  

3 「 アンフォルメル旋風」と戦後美術の再ジェンダー化――「アンフォルメル」から「アクション・ペインティング」へ

4 日本戦後美術史のジェンダーを問うために  



第2章 「アンチ・アクション」に向けて――戦後美術と女性

1 戦後美術と新人女性

2 「戦前の父」と「戦後の娘」

3 「女らしい」画家からアンフォルメル画家へ

4 批評の再ジェンダー化と戦後社会のなかの女性美術家

5 「アンチ・アクション」――フェミニズム美術史としての批評の可能性  



第3章 草間彌生の「インフィニティ・ネット」――政治的に  

1 「線」の変遷――「アンフォルメル以前」の一つの物語

2 「インフィニティ・ネット」へ  



第4章  抽象の方法―― 田中敦子の「円と線の絵画」と戦後の物質文化

1「具体」と物質 ―― 田中の場合

2 田中の「構成」と戦後の物質文化

3 「円と線の絵画」  



第5章 福島秀子の「捺す」絵画と人間のイメージ

1 福島秀子の絵画――顔と人間

2 顔の思想と戦後抽象絵画

3 捺す絵画と福島の「人」――《ホワイトノイズ》へ  



補 論 多田美波の「皺」――「ポスト・アクション」の表現として

1 はじめに

2 途中の前置き――「アクション」の行末

3 多田美波と素材――アクリルとアルミニウムまでの道筋

4 新しい素材と女性の彫刻家

5 環境芸術とライトアート――ポスト・アクションの美術として

6 多田の行為と素材

7 多田美波のリンクル=皺の思想  



おわりに  

文庫版あとがき

内容説明

日本と米国の間にある文化的政治的関係をくぐり抜け、極めて先進的な表現を行った草間彌生。消費と創造への人々の関心を作品の中で両立させた田中敦子。「捺す」という技法によって特殊な作者性を主張した福島秀子。アンフォルメルとアクション・ペインティングが席捲する1950‐60年代の日本において、彼女たちはそれらにどう抵抗し、自らの作品を創り上げたか。戦後の批評言説を再検証しながら、フェミニズム的概念「アンチ・アクション」を通して、もうひとつの美術史を記述する。サントリー学芸賞受賞作を改訂し、多田美波の実践から「ポスト・アクション」に迫った補論を付して文庫化!

目次

第1章 「日本戦後美術史」とジェンダー
第2章 「アンチ・アクション」に向けて―戦後美術と女性
第3章 草間彌生の「インフィニティ・ネット」―政治的に
第4章 抽象の方法―田中敦子の「円と線の絵画」と戦後の物質文化
第5章 福島秀子の「捺す」絵画と人間のイメージ
補論 多田美波の「皺」―「ポスト・アクション」の表現として

著者等紹介

中嶋泉[ナカジマイズミ]
大阪大学大学院人文学研究科准教授。国際基督教大学卒業。リーズ大学大学院美術史学研究科修士課程修了、カリフォルニア大学バークレー校にて客員研究員、一橋大学大学院言語社会研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。専門分野は近現代美術、フェミニズム美術、ジェンダー理論。日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴ共同代表も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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