出版社内容情報
日本における中世から近世は、今日までのこる伝統文化が数多く創造された時代であるが、その重要な母胎となったのが禅の思想である。鎌倉仏教の祖師たちによって示された改革がその基本線を貫ききれず、中国で爛熟した大陸仏教の足跡を追うしかなかったところに、室町・南北朝時代を経て徐々に影響を脱して日本禅は完成していく。中国禅研究の第一人者であった著者が、純粋に「日本の仏教」とよべる信仰が生まれるまでを、とりわけ日本臨済禅の系譜に沿って辿り、平明な筆致でその本質を追究した一冊。
内容説明
日本における中世から近世は、今日までのこる伝統文化が数多く創造された時代であるが、その重要な母胎となったのが禅の思想である。鎌倉仏教の祖師たちによって示された改革がその基本線を貫ききれず、中国で爛熟した大陸仏教の足跡を追うしかなかったところに、室町・南北朝時代を経て徐々に影響を脱して日本禅は完成していく。中国禅研究の第一人者であった著者が、純粋に「日本の仏教」とよべる信仰が生まれるまでを、とりわけ日本臨済禅の系譜に沿って辿り、平明な筆致でその本質を追究した一冊。
目次
第一の章 興禅護国論〔栄西〕(仏教のふるさと;葉上の流れ;大いなるかな心や;鎌倉の新星)
第二の章 夢中問答〔夢窓〕(バサラの時代;幻住の思想―夢窓の生い立ち;あえて世間に入る―夢窓の開法)
第三の章 龍宝語録〔大灯〕(二十年来辛苦の人―大灯の生い立ち;教外別伝の立場―大灯禅の本質;日本禅の胎動)
第四の章 遠羅天釜〔白隠〕(江戸の新仏教;白隠誕生;五百年間出の人;隻手の工夫;新しい日本禅の出発;痴聖の遊戯)
著者等紹介
柳田聖山[ヤナギダセイザン]
1922‐2006年。滋賀県生まれ。大谷大学真宗学科を卒業。花園大学教授、京都大学人文科学研究所所長を歴任。京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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