出版社内容情報
記録以前の言語を再建し、言語変化のメカニズムを解き明かす――それが比較言語学という営みだ。第一人者がその手法を丁寧に紹介する最良の入門書。
内容説明
言語はいかにして生まれ、変化するのか。そのメカニズムを解明するのが比較言語学という学問だ。現存する言語や死語となった言語を突き合わせることで記録以前の言語を再建し、各言語を歴史的に位置づけていくその試みは、ソシュールをはじめとする多くの学者たちを魅了してきた。本書では、ヒッタイト語などの印欧アナトリア諸語のみならず、ギリシア語、ラテン語、古教会スラブ語、古期アイルランド語、ゲルマン語、サンスクリット語など、多数のインド・ヨーロッパ語に通じた世界的な比較言語学者が、その本質や具体的アプローチを丁寧に掘り下げて紹介する。第一人者による最良の入門書。
目次
第1章 言語の歴史を考える(言語は変化する;言語の歴史的研究とは ほか)
第2章 比較方法(祖語を推定する;比較方法 ほか)
第3章 内的再建法(条件変化の起こった環境が残っている場合;条件変化の起こった環境が失われた場合 ほか)
第4章 類推(類推の役割;パラダイムの画一化 ほか)
第5章 生成文法から音変化をみる(生成音韻論とは;言語変化のメカニズム ほか)
著者等紹介
吉田和彦[ヨシダカズヒコ]
1954年、大阪生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程言語学専攻研究指導認定退学、コーネル大学大学院博士課程言語学専攻修了(Ph.D.)。京都大学大学院文学研究科教授を経て、現在は京都産業大学外国語学部客員教授、同ことばの科学研究センター長。京都大学名誉教授。日本学士院会員。専門は、印欧語比較言語学、歴史言語学、一般言語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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