ちくま学芸文庫<br> 日本人

個数:

ちくま学芸文庫
日本人

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年05月24日 07時02分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480512512
  • NDC分類 382.1
  • Cコード C0121

出版社内容情報

一握りの人間に付き従う大勢順応の国民性はいったいどこから生まれたのか? 柳田國男とその弟子たちが民俗学の成果を結集してその問いに挑む。

内容説明

日本各地の伝統行事や習俗、伝承を集めるのが目的と思われがちな民俗学。しかし民俗学の父・柳田國男が目指したのは、民俗調査によって日本人の国民性を形成したものを明らかにし、現在起きている問題を解決する一助とすることだった。官僚として人生のキャリアをスタートさせた柳田は「なぜ選挙のたびに不正が行われるのか」という問題意識を常に持っていた。柳田は現前の疑問に答えるべく自らの学を展開していく中で、その原因となるオヤカタ・コカタなどの民間習俗に辿り着く。柳田が「世相解説の学」「経世済民の学」と定義した民俗学の立ち位地を鮮明に示す日本人論の白眉。

目次

1 日本人とは
2 伝承の見方・考え方
3 家の観念
4 郷土を愛する心
5 日本人の生活の秩序
6 日本人の共同意識
7 日本人の表現力
8 日本人の権威観
9 文化の受けとり方
10 不安と希望
「日本人」座談会

著者等紹介

柳田國男[ヤナギタクニオ]
1875‐1962。兵庫県に生まれる。幼少年期より文学的才能に恵まれ、短歌、抒情詩を発表。東京帝国大学を卒業後、農商務省、貴族院勤務を経て、朝日新聞社に入社。勤務の傍ら全国各地を旅行し、民俗学への関心を深める。1909年、日本初の民俗誌『後狩詞記』を発表、以後『遠野物語』から晩年の『海上の道』に至るまで多大な業績を遺す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえぽん

49
柳田國男ら民俗学者が約70年前に議論した日本人論。文字資料に頼らず、衣食住、集団生活、儀礼慣行、年中行事、霊魂感等の民間伝承から特質を分析。大鍋で食事をする家族の団結、村落社会の島嶼的封鎖的性格、ハレとケの厳しい区別と近年の混交、村落の深い共同性と外部への排他性、社会圏拡大による敬語の乱用と明治以降の漢語偏重、異質の高い次元のものに権威を認める傾向、慣習を無視した相続・婚姻等の西欧の制度の移植、農耕社会特有の劣性感・無力さと他者依存の態度などに着目。独居世帯が激増する時代にこの元来の特性が足枷になるのか。2024/11/15

CTC

10
ちくま学芸文庫7月新刊、底本は54年毎日新聞社、[毎日ライブラリー]の一冊。柳田國男を中心とした民俗学者や宗教学者7名10章の共著。今は成城大学が運営する“民俗学研究所”の「関係者」という共通点になる。タイトルのテーマではあるがやや取り留めなく各章読み切りになっている。共著である以外にも底本シリーズの特色が原因しているようだ。 本書のような本は評論集というのかしら。史書からではなく足で紡いだ話であろうに、全く根拠は見えず意外な話もなく結論も勿論ない。国民性を形成したことどもを記したんだろうけれども。2024/11/09

さとうしん

10
柳田国男とその門下による、民俗学の立場からの日本論。日本民俗学で話題になるようなことは一通り簡単にまとられている感じで、民俗学の簡易便覧のような趣がある。意外なところでは日本語で漢語が多く用いられていることの問題といった言語学に属するようなトピックも盛り込まれている。ただ、本書のテーマであるらしい「大勢順応の国民性」はどこの国でもありそうな問題なので、日本民俗学というよりは比較民族学とか文化人類学、社会学などの分野で普遍性の問題として考えるべきではないかと思うが。2024/07/20

roughfractus02

8
1954年「毎日ライブラリー」の一冊として刊行された本書は、柳田以下7名の民俗・宗教学者の共著であり、討議も含む。各著者はアメリカ化する戦後社会を念頭に、欧米文化との差異から導出されるネガティブな「日本」文化の排他性から来る潔癖さ、閉鎖性から来る他者依存や事大主義を文字資料でなく口承と身体行為から成る習俗をもとに論じる。この戦後的背景がフィルタとなり、冒頭の論考「家の観念」で士族制に遡り、祖先信仰を語る著者柳田の姿勢を新国学と呼び、天皇制と関係づける批判が起こる雰囲気も感じ取れる。阿満利麿の解説が丁寧だ。2025/03/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22002145
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品