内容説明
現代の企業は市場志向、顧客志向を強めており、顧客にとっての価値を創造することが最重要の課題になっている。これまで、製造における効率を武器に、世界市場で健闘してきた日本企業も、製造志向から、市場志向、顧客志向に転換せざるを得なくなってきた。市場、製品、顧客をめぐる管理会計の新しいパラダイムの探索が本書の研究課題である。
目次
第1部 概念的フレームワーク(企業のゴールと会計の測度;レベニュー・ドライバーと原価計算構造)
第2部 マーケティング・コストの管理(流通システムとマーケティング・流通コスト;ブランド管理とブランド・エクイティの評価 ほか)
第3部 流通コストの管理(販売チャネル別収益性分析とその拡張;ネオ・ロジスティクスにおける顧客価値と顧客別収益性 ほか)
第4部 研究開発費の管理と業績評価(競争優位性と研究開発活動の管理会計;研究開発投資の効率測定―正味現在価値法とオプション価値分析 ほか)
第5部 実態分析(マーケティング費用および研究開発費に関する実証分析;マーケティング費、販売費、研究開発費等に関するアンケート調査結果の分析 ほか)