出版社内容情報
自衛隊の歴史と事件を多数の証言とともにたどりながら、左右から反発を受けた「戦わない軍隊」が、いかにして日本社会に融和していったのか。気鋭の米国人日本研究者が問う「戦後日本のかたち」
内容説明
自衛隊の歴史と戦後史、事件を、多数の証言とともにたどりながら、左派からも右派からも反発を受けた「戦わない軍隊」が、いかにして日本社会に融和していったのか。気鋭の米国人日本研究者が問う「戦後日本のかたち」。
目次
序章 社会に認められること、溶け込むことを目指して
第1章 警察予備隊と米軍
第2章 防衛大学校創設と過去との訣別
第3章 「愛される自衛隊」になるために―北海道を中心に
第4章 民生支援と広報―安保、オリンピック、三島事件の時代
第5章 沖縄に、また「日本軍」がやってくる
終章 自衛隊および冷戦期の防衛アイデンティティはいずこへ?
著者等紹介
スキャブランド,アーロン[スキャブランド,アーロン] [Skabelund,Aaron Herald]
ブリガム・ヤング大学歴史学部准教授。帝国主義、動物、軍隊の社会的および文化的歴史に重点を置いて、現代日本の歴史を専門に研究。2004年にコロンビア大学、その後北海道大学で日本学術振興会による博士研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
3
ふむ2022/12/28
てっき
2
お中元にいただいた本。中身は米歴史学者による黎明~冷戦期を主体とした自衛隊と社会との関係性の考察。この手の論考自体は防研等で既に多数存在するが、本書の特徴は当然、観察の主体が非日本人であること、そして研究資料としてオーラルヒストリーに加えて自衛隊部内誌を多用していること、の二点がある。後者は特に顕著な成果があり、部内誌の表現や記事編成の変遷を辿ることでの分析は首肯する場面が多かった。反面、米国人という筆者の特性は限りなく鳴りを潜めており、既存研究から逸脱した見解は(よい意味でも悪い意味でも)全く無い。2024/08/17
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