出版社内容情報
竜、柘榴、五芒星。キリスト教美術に描かれた図像の意味は? 西方東方両教会、あらゆる作品の読解きに役立つパーフェクトガイド。図版二百点収録。
内容説明
西洋美術の中核をなすキリスト教美術。その個々の作品の背後には、旧約・新約聖書や聖人伝説におけるエピソードなどが横たわっており、作品を読み解くためには様々な図像やシンボルがなにを意味しているか、細部にわたる知識が不可欠となる。本書は、竜・ザクロ・五芒星など膨大な項目を、アルファベット順に800以上網羅。絵画・彫刻の有名作品にくわえ、ステンドグラスや写本挿絵に至るまで200点以上の図版を掲載。カトリックと東方正教会における表現の違いも並べて解説する。あらゆる作品を読み解くのに役立つ、類書のないパーフェクト・ガイド!
著者等紹介
スピーク,ジェニファー[スピーク,ジェニファー] [Speake,Jennifer]
1944年、カナダ・トロント生まれ。オックスフォード大学出版局で、辞典編集者として従事した
中山理[ナカヤマオサム]
1952年生まれ。文学博士(上智大学)。エディンバラ大学留学。麗澤大学外国語学部長、同学長を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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トミレン
3
象徴(シンボル)というのは面白い。想像力の賜物であり、描かれた時代の人たちに向けた顕彰であり、私のような無知な現代人にとっての暗号でもある。その暗号が少しでも解読できれば、敬愛するラングドン教授に近付ける気がする。普段は小説ばかりのせいか、かなり読むのに時間がかかってしまったが、内容は私のような美術&キリスト教ド素人でも分かり易く、象徴の由来となる数多くのエピソードを知ることができた。特に多くの殉教聖人たちが、己の命を奪ったものを象徴としているところが印象的。少なくとも日本的な感覚ではなくて、面白い。2024/08/11
chacha子
3
うおぉ。すごいボリューム。そして殉教者多いなwキリスト教徒って殉教者を好きな人が多いのかな?2024/06/26
鴨の入れ首
0
西洋キリスト教美術に登場するシンボルの事典です。何気なく見ていた西洋美術の細部に込められた意味が説明されており、大変勉強になりました。西洋美術鑑賞がより楽しめる事典だと思います。大変興味深い事典です。欲を言えば、挿絵でいいのでもっと図や絵や写真などが見たかったです。2024/07/06