出版社内容情報
社会秩序はいつ、どのようにして変わるのか。近世イギリス社会の経験を見事に描き出した社会史の名著。
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イギリスで歴史を学ぶ学生の必読書。個別の事象を丹念に読み解きながら社会全体の流れを描き切る叙述の見事さから、1982年の刊行以来、版を重ねてきた。本書が取り上げるのは、封建領主の弱体化による地主階級の勃興、人口激増による食糧価格の上昇、ピューリタン革命などが起きた激動の100年。この期間に、長きにわたって存在し、変わらないように思われた社会構造も、経済の発展と絡み合いながら姿を変えていった。しかしその変化は明るい方向には進まなかった。イギリス全体は豊かになりつつも、経済的格差と文化的分断は、ますます広がっていく。2003年の原著改訂増補版を文庫化。
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格差社会の原点
イギリスで歴史を学ぶ学生必読の名著を文庫化
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【目次】
二〇〇三年版への序文
緒言
序論
Ⅰ 変わらない構造
第一章 人々の位階
社会序列意識の複層性/富・身分・権力
第二章 地域共同体における社会関係
ローカリズムと流動性/親族/隣人関係/家父長主義と服従/紛争と共同体
第三章 家族形成
結婚と婚姻の機会/結婚相手の選択/結婚の仲介/縁組の基準/結論
第四章 夫と妻、両親と子供
夫婦関係〈理想/現実〉/子供の誕生と児童期/親子関係
Ⅱ 社会変化の過程
第五章 人口と資源
人口拡大/人口の再編成と国内取引き/経済的変化〈機会と制約〉/社会の分極化/危機と回復〈時代ごとの変化〉
第六章 秩序
中央政府と州の治安判事/法と地域共同体/重罪と軽罪/騒乱と反逆/結論
第七章 教育と信仰
教育の機会と民衆の読み書き能力/教育と社会変化/宗教と魔術/信仰篤い人と大衆/文化の分化
結論 国家と地域
訳者あとがき
原注と参考文献
二〇〇三年版参考文献
訳注
索引
文庫版訳者あとがき(中野忠)
解説 ますます豊かで不平等な社会(山本浩司)
内容説明
イギリスで歴史を学ぶ学生の必読書。個別の事象を丹念に読み解きながら社会全体の流れを描き切る叙述の見事さから、1982年の刊行以来、版を重ねてきた。本書が取り上げるのは、封建領主の弱体化による地主階級の勃興、人口激増による食糧価格の上昇、ピューリタン革命などが起きた激動の100年。この期間に、長きにわたって存在し、変わらないように思われた社会構造も、経済の発展と絡み合いながら姿を変えていった。しかしその変化は明るい方向には進まなかった。イギリス全体は豊かになりつつも、経済的格差と文化的分断は、ますます広がっていく。2003年の原著改訂増補版を文庫化。
目次
1 変わらない構造(人々の位階;地域共同体における社会関係;家族形成;夫と妻、両親と子供)
2 社会変化の過程(人口と資源;秩序;教育と信仰;国家と地域)
著者等紹介
ライトソン,キース[ライトソン,キース] [Wrightson,Keith]
1948年生まれ。イギリスの歴史学者。セント・アンドルーズ大学、ケンブリッジ大学を経て、現在、イェール大学のランドルフ・W・タウンゼント歴史学教授を務めている
中野忠[ナカノタダシ]
早稲田大学社会科学総合学術院名誉教授。専門はイギリス社会史、経済史、ロンドン史
山本浩司[ヤマモトコウジ]
東京大学大学院経済学研究科准教授。専門は近世イギリス史、経済史、経営史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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