ちくま学芸文庫<br> 科学と仮説

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ちくま学芸文庫
科学と仮説

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480510914
  • NDC分類 401
  • Cコード C0140

出版社内容情報

科学の要件とは何か? 仮説の種類と役割とは? 数学と物理学を題材に、関連しあう多様な問題を論じる。規約主義を初めて打ち出した科学哲学の古典。

===
数学はなぜ科学といえるのか、連続体や幾何学空間の概念はどこから生まれたか、仮説にはどういう役割と種類があるか、科学は自然に対してどういうスタンスをとるべきか――。「ポアンカレ予想」の提唱者としても名高い科学者が、数学・物理学を題材に、関連しあう多様な哲学的問題を論じる。「幾何学の公理や物理学の原理は、人間が自由に決めた定義、あるいは人間の精神が創った規約である」という「規約主義」の立場を打ち出した。科学の要件に迫り、刊行時大反響を呼び、アインシュタインら若き科学者たちを「何週間か呪文をかけられたように」高揚させたという科学哲学の古典。オリジナル新訳。
===

幾何学の公理や物理学の原理――
それらは人間の精神が創った規約である

===

【目次】
はじめに
第1部 数と大きさ
第1章 数学的推理の本性について
第2章 数学的な大きさと実験
第2部 空間
第3章 非ユークリッド幾何学
第4章 空間と幾何学
第5章 実験と幾何学
第3部 力
第6章 古典力学
第7章 相対運動と絶対運動
第8章 エネルギーと熱力学
第3部の全体的結論
第4部 自然
第9章 物理学における仮説
第10章 近代物理学の理論
第11章 確からしさの計算
第12章 光学と電気学
第13章電気力学
第14章物質の終わり
出典
索引
訳者による解説とあとがき

内容説明

数学はなぜ科学といえるのか、連続体や幾何学空間の概念はどこから生まれたか、仮説にはどういう役割と種類があるか、科学は自然に対してどういうスタンスをとるべきか―。「ポアンカレ予想」の提唱者としても名高い科学者が、数学・物理学を題材に、関連しあう多様な哲学的問題を論じる。「幾何学の公理や物理学の原理は、人間が自由に決めた定義、あるいは人間の精神が創った規約である」という「規約主義」の立場を打ち出した。科学の要件に迫り、刊行時大反響を呼び、アインシュタインら若き科学者たちを「何週間か呪文をかけられたように」高揚させたという科学哲学の古典。オリジナル新訳。

目次

第1部 数と大きさ(数学的推理の本性について;数学的な大きさと実験)
第2部 空間(非ユークリッド幾何学;空間と幾何学 ほか)
第3部 力(古典力学;相対運動と絶対運動 ほか)
第4部 自然(物理学における仮説;近代物理学の理論 ほか)

著者等紹介

ポアンカレ,アンリ[ポアンカレ,アンリ] [Poincar´e,Jules‐Henri]
1854‐1912年。数学者、物理学者、科学哲学者。フランス、ナンシーで、医学者の家庭に生まれる。エコール・ポリテクニーク、パリ高等鉱業学校を経て、パリ大学で数学の博士号を取得。同大学にて、数学、数理物理学、天文学等の教鞭をとる。フランス科学アカデミー会員。アカデミー・フランセーズ会員。多方面で優れた業績を残し、「最後の万能学者」と呼ばれる

南條郁子[ナンジョウイクコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アドソ

10
何だかすごいものを読んでしまった。たぶん2割も理解できていないんだけど。1902年の出版。マクスウェル方程式が発表され、ヘルツの実験はあったものの、電子の正体は不確かで、もちろん量子力学ももない時代。科学のうち、実験から得られた法則だと思っていることのかなりの部分は規約であるという考えはアインシュタインを大いに刺激し、これを読んだ3年後に相対性理論を発表することになる。今の知識で読むと相対性理論が生まれる下地の議論は整っていて、ポアンカレの卓見性には驚かされる。2022/03/01

富士さん

5
名著待望の新訳が最近立て続けにふたつも出た。言葉が神でなくなった同時代に、自然という聖書を記述する言葉であった数学も所詮社会的合意による構築物であることを喝破した本書は記念碑的です。マッハなどと合わせて考えれば、その思想の背景にも歴史的な潮流があったのでしょう。本書が示す数学が正しさを得ていく過程は、同時代の社会学が社会的事実を説明した方法と近しいものを感じます。理系だの文系だのいうのがどれほどナンセンスかを強く感じ、両者ともどのような言葉で環境を記述するかの違いであるのではないかと思わされます。2024/04/06

monado

4
一般向けの科学エッセイかなという気持ちで読み始めたらゴリゴリの科学哲学な内容で驚かされた。 少なくとも高校レベルの数学物理の知識は必要。 科学というものが真実であるかのように錯覚させられているが、実は大部分が定義であり仮説である。 またそれを導いている土台にも暗黙な仮説が大量にあると指摘されるので、世界認識の根本を揺るがされる。 科学を志す尖った大学生には、めちゃくちゃぶっ刺ささりそうな内容であった。2022/03/05

まどの一哉

4
数学が苦手で数式などさっぱりわからない自分だが、内容的には非常に興味深く、文章の心地よさに惹かれてついつい読んでしまった。とは言っても後半割愛した部分もあるが…。明晰さの鏡のような著述で、正確には理解していなくても読めるというシロモノ…(こんな読み方でいいのか?)。2022/02/01

かっさん

2
科学と仮説 #読了 1902年の本 #科学哲学 の #古典 数学、幾何学、力学、電磁気学等がどんな仮説の上に立脚しているのか、また、その仮説は絶対なのか?その根拠はどんなところにあるのか?をわりと分かりやすく書いてある。本来絶対ではない科学を少しでも手堅く進めるために整理した感じがする。 https://t.co/JWSYd3zjYa2022/03/08

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