出版社内容情報
科学の要件とは何か? 仮説の種類と役割とは? 数学と物理学を題材に、関連しあう多様な問題を論じる。規約主義を初めて打ち出した科学哲学の古典。
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数学はなぜ科学といえるのか、連続体や幾何学空間の概念はどこから生まれたか、仮説にはどういう役割と種類があるか、科学は自然に対してどういうスタンスをとるべきか――。「ポアンカレ予想」の提唱者としても名高い科学者が、数学・物理学を題材に、関連しあう多様な哲学的問題を論じる。「幾何学の公理や物理学の原理は、人間が自由に決めた定義、あるいは人間の精神が創った規約である」という「規約主義」の立場を打ち出した。科学の要件に迫り、刊行時大反響を呼び、アインシュタインら若き科学者たちを「何週間か呪文をかけられたように」高揚させたという科学哲学の古典。オリジナル新訳。
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幾何学の公理や物理学の原理――
それらは人間の精神が創った規約である
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【目次】
はじめに
第1部 数と大きさ
第1章 数学的推理の本性について
第2章 数学的な大きさと実験
第2部 空間
第3章 非ユークリッド幾何学
第4章 空間と幾何学
第5章 実験と幾何学
第3部 力
第6章 古典力学
第7章 相対運動と絶対運動
第8章 エネルギーと熱力学
第3部の全体的結論
第4部 自然
第9章 物理学における仮説
第10章 近代物理学の理論
第11章 確からしさの計算
第12章 光学と電気学
第13章電気力学
第14章物質の終わり
出典
索引
訳者による解説とあとがき
内容説明
数学はなぜ科学といえるのか、連続体や幾何学空間の概念はどこから生まれたか、仮説にはどういう役割と種類があるか、科学は自然に対してどういうスタンスをとるべきか―。「ポアンカレ予想」の提唱者としても名高い科学者が、数学・物理学を題材に、関連しあう多様な哲学的問題を論じる。「幾何学の公理や物理学の原理は、人間が自由に決めた定義、あるいは人間の精神が創った規約である」という「規約主義」の立場を打ち出した。科学の要件に迫り、刊行時大反響を呼び、アインシュタインら若き科学者たちを「何週間か呪文をかけられたように」高揚させたという科学哲学の古典。オリジナル新訳。
目次
第1部 数と大きさ(数学的推理の本性について;数学的な大きさと実験)
第2部 空間(非ユークリッド幾何学;空間と幾何学 ほか)
第3部 力(古典力学;相対運動と絶対運動 ほか)
第4部 自然(物理学における仮説;近代物理学の理論 ほか)
著者等紹介
ポアンカレ,アンリ[ポアンカレ,アンリ] [Poincar´e,Jules‐Henri]
1854‐1912年。数学者、物理学者、科学哲学者。フランス、ナンシーで、医学者の家庭に生まれる。エコール・ポリテクニーク、パリ高等鉱業学校を経て、パリ大学で数学の博士号を取得。同大学にて、数学、数理物理学、天文学等の教鞭をとる。フランス科学アカデミー会員。アカデミー・フランセーズ会員。多方面で優れた業績を残し、「最後の万能学者」と呼ばれる
南條郁子[ナンジョウイクコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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