ちくま学芸文庫<br> 国家と市場―国際政治経済学入門

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ちくま学芸文庫
国家と市場―国際政治経済学入門

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  • サイズ 文庫判/ページ数 560p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480510143
  • NDC分類 319
  • Cコード C0133

出版社内容情報

国際関係を「構造的権力」という概念で読み解いた歴史的名著。経済のグローバル化で秩序が揺らぐ今、必要な視点がここにある。解説 鈴木一人

内容説明

従来の社会科学は、国際情勢を、国家の力と利益を中心に理解しようとしてきた。しかし、経済のグローバル化が進み、大国においてでさえ国家=主権という前提が崩れつつある今、この枠組みは有効だろうか。スーザン・ストレンジは本書で「構造的権力」という概念を提示し、それによって国際関係を読み解く必要性を主張した。「構造的権力」とはAが直接働きかけることなく、Bをそうせざるをえない方向へ進ませる力の枠組みであり、具体的には安全保障、金融、知識(情報、技術)のバランスから成る。見えざる覇権を可視化し、国際政治経済学を一変させた名著を文庫化。

目次

プロローグ ある孤島の物語
第1部 国際政治経済学の研究方法(異なる諸価値と諸理論間の紛争;世界経済における権力)
第2部 世界経済における権力の構造(安全保障構造;生産構造;金融構造;知識構造)
第3部 二次的権力構造(輸送システム―海と空;貿易;エネルギー;福祉)
第4部 自分自身の答えを見出したまえ、さもなければお好きなように(問題提起といくつかの答え)

著者等紹介

ストレンジ,スーザン[ストレンジ,スーザン] [Strange,Susan]
1923‐98年。20世紀を代表する国際政治経済学者。LSE、ウォーリック大学教授等を歴任。「構造的権力」と「関係的権力」という概念を提示し、グローバル時代の新たな国際政治経済学を提唱した

西川潤[ニシカワジュン]
1936‐2018年。早稲田大学名誉教授。専門は国際経済学、開発経済学

佐藤元彦[サトウモトヒコ]
1958年生まれ。愛知大学経済学部教授。前愛知大学学長。専門は国際開発論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬参仟縁

33
1988年初出。国際政治経済学(IPE)とは、資本主義世界経済に起こる変化を、経済的な市場の動きと諸権力との相関の総合的な産物として理解しようとする学派(005頁)。経済学とは希少な資源を無限の欲求にいかに合わせるかに関連した学問。効率の問題。もっとも効率的な資源の配分は何か(047頁)。プラトンとホッブズは秩序を重んじた。ルソーとマルクスは公正を要求した。スミス、ケインズ、フリードマンは富を多産することこそ重要と考えた。ハイエクとミルは自由を必要とした(054頁)。2021/01/19

hurosinki

2
世界経済を動かす要素は権力であり、中でも重要なのが国際政治経済の構造を形成し、その中の諸国家や企業がとる選択肢を規定してしまう「構造的権力」である。市場の自律性すら権力の作為によるものという(p66)。構造的権力は安全保障、生産、金融、知識の4分野に分かれているが、アメリカこそがこうした権力を保持する覇権国である。スーザンの示唆するところによれば、サービス貿易の自由化や金融の規制緩和といった経済現象は、市場メカニズムによるものというよりむしろアメリカがその利害に沿って構造的権力を発揮した結果である。2021/01/02

Go Extreme

0
国際政治経済学の研究方法:諸価値と諸理論問の紛争 社会科学理論・国際関係の性質 世界経済の権力 構造的と関係的権力 構造的権力の四源泉:安全・生産・金融・知識プラス信念 社会科学の限界・取引ネットワーク 世界経済権力構造:安全保障構造 生産構造:人口数問題・アジアの経験・アメリカの世紀 多国籍企業と多国簡企業理論家 生産の評価・環境諸問題 金融構造:信用創造・原始的と先進金融構造・ドル紙幣本位 知識構造:中世のキリスト教世界・科学志向型の国・信念体系 二次的権力構造:輸送システム・貿易・エネルギー・福祉2020/12/08

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