内容説明
製鉄―たたら製鉄法や近世の鍛冶・鋳物師など知恵としての伝統技術の豊かな土壌のうえに花開いた洋式高炉を発端とする近代製鉄法。巨大な鉄鋼システム技術を輸出するまでに成長した日本の鉄鋼技術100年の歩みをたどる。金属―宇宙ロケットや航空機の機体材料として脚光をあびる複合材料や先端技術をささえる超電導材料、形状記憶合金、化合物半導体など多彩な新素材の登場まで、日本の工業化とともに発展してきた金属の製錬加工技術の歴史。
目次
製鉄―世界の中の日本の製鉄(技術受容の時代―近代技術受容の土壌〔~1850年代〕;自主技術形成の時代―鉄鋼一貫技術の確立〔1890年代~1914〕;技術復興と躍進の時代―平和経済社会に向かって〔1946~1950〕;総合技術の時代―エネルギー危機以後〔1974~1985〕)
金属―南蛮吹きからアモルファスまで(金・銀・銅の製錬加工技術の発達;鉛・亜鉛・ニッケルの製錬加工術の発達;軽金属の製錬加工技術の発達;先端技術をささえる新材料)