ちくま文庫<br> 難儀な恋―田辺聖子傑作短編集

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ちくま文庫
難儀な恋―田辺聖子傑作短編集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480441126
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

別れた夫が差し伸べた手を握り返すことに切なく戸惑う浅子(「下町」)、満ち足りたようで物足りないような気持ちのまま男の部屋を後にする信子(「風穴」)……これは、誰かの恋で、あなたの話。人気女性小説家として第一線で活躍し続けた著者による、わかっていても抗えない、言葉にしにくい複雑な感情を、たおやかにやわらかに描いた選りすぐりの大人の恋8編。



カバー装画・題字 寺田マユミ

カバーデザイン 田中久子



【目次】

下町

風穴

薔薇の雨

やさしくしないで

君や来し

ひなげしの家

恋の棺

卯月鳥のゆくえ  

解説 はるな檸檬

内容説明

別れた夫が差し伸べた手を握り返すことに切なく戸惑う浅子(「下町」)、満ち足りたようで物足りないような気持ちのまま男の部屋を後にする信子(「風穴」)…これは、誰かの恋で、あなたの話。人気女性小説家として第一線で活躍し続けた著者による、わかっていても抗えない、言葉にしにくい複雑な感情を、たおやかにやわらかに描いた選りすぐりの大人の恋8編。

著者等紹介

田辺聖子[タナベセイコ]
1928年、大阪生まれ。樟蔭女専国文科卒業。64年『感傷旅行(センチメンタル・ジャーニイ)』で芥川賞を受賞、以後精力的に書き続け、87年『花衣ぬぐやまつわる…わが愛の杉田久女』で女流文学賞、93年『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞、98年『道頓堀の雨に別れて以来なり』で泉鏡花文学賞と読売文学賞を受賞。2008年に文化勲章受章。大阪弁で軽妙に綴る現代小説の他に、古典文学の紹介、評伝小説など、著書多数。19年6月死去

杉田淳子[スギタジュンコ]
東京生まれ。編集者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

46
面白かったです。誰かの恋でありながら自分の恋でもある恋愛小説。様々な立場や年齢の女性たちの恋の物語にギュッとなりました。理解はしていても抗うことができない言葉にしにくい感情が「恋」なのですよね。やわらかい大人の恋の数々に浸るのが心地良い短編集でした。2026/07/21

くさてる

20
惚れ惚れするほど小説がうまかった。こういうのを小説がうまいと言う。人生の場面で揺れ動く男女の心情をここまでうまく書けるのはただもうすごい。時代的なずれはどうしようもないが(風俗描写の古さと不倫が多いのは現代の読者には嫌われそう)、あと数十年残れば、昭和初期の文学の一部が令和の読者にも読まれているような愛すべき古典になるのではないか。なれよ。なってよ。田辺聖子はすごいんだよ。2026/08/21

たっきー

11
女性が主人公の恋愛小説集。8編収録。初出は1967年から1993年と幅あり。30を超えたくらいで行き遅れ、ハイミスといわれるというところに時代を感じる。関西弁の台詞が田辺聖子節。面白い。2026/09/20

Hideo Tsubaki

2
歳を重ねるのも、恋仲になるのも、周囲の人間関係も、何もかも面倒くさいけれど、面倒なのもそれはそれで、楽しいものじゃない?と言ってくれているような短編の数々。子供の頃は、僕もいつかこんな大人の恋をするのだろうと思っていたけれど、現実はそんなこともなく(笑)ただ、適当に生きていても、ポロっと落ちてきた出会いに心躍ることもあるわけで…「今」がいつ変わるのかも、「過去」の味わいが変わることも、「未来」の種類が違っていることも、その瞬間のために生きるのだとも思いました。2026/09/15

けい

1
自分の引き出しにしまっておいて、たまに取り出して甘さを確かめるような恋に大人を感じました。2026/10/11

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