ちくま文庫<br> 反アート入門

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ちくま文庫
反アート入門

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  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480441102
  • NDC分類 702.06
  • Cコード C0170

出版社内容情報

アートはいつも居心地がわるい。この世界への違和を創作の原点としているものだから。アートはとても血なまぐさい。古い価値観を超えようとするものだから。アートはめちゃくちゃやってよい。外部で対抗しているときにいちばん生命力をもつものだから──。「アートとは何だろう?」という問いに、美術批評の第一人者が斜めから斬りこむ、ラディカルな入門書。解説 牧野伊三夫


【目次】

門のまえで

第一の門 アートとはどういうものか

1 アートの出生とその証明

2 ジャンルはどのように分化したのか

3 絵画はもうなにも語ってくれない

4 すべてはアートのために

5 アートから表現を追放する

6 批評家がアーティストになった

7 アートを滅びの渦中に



第二の門 アート・イン・アメリカ

1 アートの独創vs.習熟の奨励

2 MoMAという新規格

3 ポップアートと死の平等

4 パフォーマンス ―― 全方位のアート

5 概念とアート ―― 手技なき消耗戦

6 冷戦という「空調」システム



第三の門 冷戦後のアート・ワールド

1 アメリカのアートがすべてではなかった

2 ウエスト・コーストからの妄想と惨劇

3 パンクなイギリスの若き台頭者たち

4 アートはメチャクチャやってよい ―― 中国の新世代

5 「作らない芸術」があってよい

6 「現代美術」から逃げ出せ!



第四の門 貨幣とアート

1 アートと投機マネーはよく似ている

2 蓄財家たちの癒されない渇望

3 絵画は紙幣に憧れる

4 アート〈キリスト〉貨幣経済

5 ヒューマニズムの先へ



最後の門 アートの行方

1 わたしたちにとってのアートとは?

2 「あらわれ」と「消え去り」のアート

3 「工」よりも「趣」を

4 芸術には芸術の「分際」がある

5 アートに宿すおそるべき混沌

6 「いま、ここ」が山となりアートとなる

7 いつの日かアートは解放され



門のあとで



あとがき



解説にかえて  牧野伊三夫

内容説明

アートはいつも居心地がわるい。この世界への違和を創作の原点としているものだから。アートはとても血なまぐさい。古い価値観を超えようとするものだから。アートはめちゃくちゃやってよい。外部で対抗しているときにいちばん生命力をもつものだから―。「アートとは何だろう?」という問いに、美術批評の第一人者が斜めから斬りこむ、ラディカルな入門書。

目次

第一の門 アートとはどういうものか(アートの出生とその証明;ジャンルはどのように分化したのか ほか)
第二の門 アート・イン・アメリカ(アートの独創vs.習熟の奨励;MoMAという新規格 ほか)
第三の門 冷戦後のアート・ワールド(アメリカのアートがすべてではなかった;ウエスト・コーストからの妄想と惨劇 ほか)
第四の門 貨幣とアート(アートと投機マネーはよく似ている;蓄財家たちの癒されない渇望 ほか)
最後の門 アートの行方(わたしたちにとってのアートとは?;「あらわれ」と「消え去り」のアート ほか)

著者等紹介

椹木野衣[サワラギノイ]
1962年、秩父市生まれ。美術評論家。著書に『後美術論』(吉田秀和賞受賞)、『震美術論』(芸術選奨文部科学大臣賞)など。同志社大学文学部卒。現在、多摩美術大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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gu

5
著者をよく知らず、現代アート入門や「悪い場所」論的な日本批判の本かと思って読んだが、出口の印象はかなり違った。2026/08/14

ナカユ〜、

2
勝手に椹木チルドレンと言ってますが、まぁ嘘なんですが、椹木野衣著作軍の中では一番読みやすいかと、しかし自身再読とは言え、そうだった!と忘れかけていた思いを思い出させてくれました、再読っていいね、2026/08/14

氷柱

2
1293作目。8月2日から。優しい語り口で語られるふわっとした学術書を模したエッセイのような作品。「そういう見方もあるんだな」という観点から眺めるのがちょうど良い。あくまでも芸術界代表の意見ではなく、当作者の感想という座標に立つことでようやく思考実験ができる。捉えようのないものに対する意味付けだったり、概念の再構築ができるという意味では一読の価値がある2026/08/03

どんぐり

0
どの章も刺激的だったが、特に「貨幣とアート」は白眉。アート=近代西洋美術は、その見かけに反して実は最初から今までキリスト教的で、権威的で、資本主義的だった。終盤はちょっと理解が追いつかない部分もあったが、アートと聞いてまず思い浮かぶ「あれら」から距離を取ることが大事と理解。しかしながら、実際のところは権威に乗っかったり縛られたりって、楽だし心地いいんだよな。既存の権威から逃れ去るものを徹底的に排除する、あるいはそれすら権威に取り込む動きがますます強まる中で、アートの未来とは。2026/09/29

あおいラフレシア

0
現代アートの「わけのわからなさ」がどのような理屈で作られたものなのか、ようやく理解できた気がする。それは独創性を巡る思索の現れであって、私の想像以上に観念の産物だった(しかし、理解できることと好きになることは同じではない)。後半で著者は西洋のキリスト教文化や貨幣経済に根差したアートが日本に根付くことの不可能性を示し、日本独自の「趣」やものとして残らず消えて行く「呪術」にそれを乗り越える希望を見ている。永続する作品という限界を超えたアートというのは、私たちの生に寄り添う身近な存在なのかもしれない。2026/08/13

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