ちくま文庫<br> 目的をもたない意志―山川方夫エッセイ・コレクション (増補版)

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ちくま文庫
目的をもたない意志―山川方夫エッセイ・コレクション (増補版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480440204
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

「私はいまはっきりと『文学』の価値を信じている。『文学』は、おそらく、人間の尊厳の補償である」(「灰皿になれないということ」)

「一人きりの人間は、じつは『人間』ではない。人間を『人間』にする最小の単位は一人ではなく、二人である」(「正常という名の一つの狂気」)



「『文学』は私にとり、まず私の存在のしかたであり、態度なのだ」。大江健三郎、サルトル、石原慎太郎、若尾文子、日劇、『去年マリエンバートで』、『キングコング対ゴジラ』……文学はもちろん映画や自由、恋愛まで作家がクールな文体で語るエッセイ集。新たな7篇のほか、妻・山川みどりによる作家との出会いや夫婦の生活をめぐるエッセイ4篇を増補した決定版。

内容説明

「「文学」は私にとり、まず私の存在のしかたであり、態度なのだ」。大江健三郎、サルトル、石原慎太郎、若尾文子、日劇、『去年マリエンバートで』、『キングコング対ゴジラ』…文学はもちろん映画や自由、恋愛まで作家がクールな文体で語るエッセイ集。新たな7篇のほか、妻・山川みどりによる作家との出会いや夫婦の生活をめぐるエッセイ4篇を増補した決定版。

目次

第1章 灰皿になれないということ(灰皿になれないということ;“自由”のイメージ;永井龍男氏の「一個」―〈作家論への試み〉 ほか)
第2章 わが町・東京(わが町・東京;神話;「日々の死」の銀座 ほか)
第3章 目的をもたない意志―映画をめぐる断章(増村保造氏の個性とエロティシスム―主に『妻は告白する』をめぐって;映画批評家への公開状;目的をもたない意志―マルグリット・デュラスの個性 ほか)
付録 『山川方夫全集』月報より―山川みどり

著者等紹介

山川方夫[ヤマカワマサオ]
1930年、東京生まれ。慶應義塾大学大学院中退後、第3次「三田文学」編集長として、江藤淳、坂上弘、曾野綾子をデビューさせるかたわら、自らも創作を発表する。「日々の死」で注目を集め、1958年に商業誌に進出。「演技の果て」「海の告発」など5作が芥川賞、「クリスマスの贈物」が直木賞の候補となる。65年、交通事故にて逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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阿部義彦

17
ちくま文庫4月の新刊。三田文学の編集長で交通事故により、結婚後一年くらいで夭折した文学者。前もって集英社文庫で諸玉の短編を読み興味を持ちました。後半の映画論は私は詳しくないので流しましたが、前半の文学論や交遊関係に関しては、大変面白かったです、石原慎太郎、大江健三郎に関する感想や、何よりも驚いたのは中原弓彦(小林信彦)と良く会って書くものを評価していた事です。巻末の奥様による思い出も良かった。他にも読みたいと思ったら、ちくま文庫で日下三蔵編で2冊ショートショート集が出てるので、それも買おう!筑摩偉い💮2025/04/29

Go Extreme

3
死に全てが収斂 死ぬ決意の快適な解決 軍国主義教育の影響 純粋さを求める性向 現実遊離の観念的な傾向 一人きりの自分は実在せず 感傷的な空想や幻影 休息の中の一時的な停止 厳しく拒まれ突き放される現実 ないものを想う抒情 素朴に人間を歌いながら生きたい まるで宙に浮いたような印象 浮いている日本の若い才能 ヒステリーしか見出せない情事 奇妙に焦燥たけしくるしい東京 文明を夢見る地方の女性 堕落に満ちた巨大な悪夢 皮相で歯切れのいい稀有な才能 実存の粘液的な感触への魅入られ 人間を徹底的に個の物体として描く2025/05/16

ししょ

0
エヴァやグリッドマンを見た山川方夫と夜通し語り合いたい!!という思いを『キングコング対ゴジラ』を読んで一層強くし、彼はきっと私が面白いと思うものの面白さを、あまりにも明確に言語化してくれるのだろうと、夢想せずにはいられないのだった。ところで、巧みな映画批評というのは批判的であればあるほど古びても面白く読めるのかもしれない。絶賛されているフイルムが当時のように見られないのはフラストレーションが溜るし、作り手の創作に対する姿勢は批判の中でより一層輝くからである。2025/05/01

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