出版社内容情報
政治性と想像力、リアリズムと幻想性の同居である「ポスト・エキゾティシズム」を唱える作家の代表作。
フランスSF界からデビューし、その後ジャンルに納まらず、実験的な作風で知られるヴォロディーヌ。
政治性と想像力、リアリズムと幻想性の同居である「ポスト・エキゾティシズム」を唱える作家の代表作。
襤褸切れから生み出された「救世主」、荒廃した世界で資本主義を復活させたヴィル・シャイドマンが、
生みの親である不死の社会民主主義の老婆達に語った、四十九の断章からなる、結末を欠いた奇妙な物語。
【著者紹介】
一九五〇年、フランスのシャロン=シュール=ソーヌに生まれる。学業を修めた後、一五年間ロシア語教師として働く。八五年『ジョリアン・ミュルグラーヴ比較伝』でデビューし、八七年から専業作家となる。初期はSF的な作風だったが、九〇年代以降はみずからの文学実践を「ポスト=エグゾティシズム」と命名し、この架空の文学カテゴリーに属する作品を複数のペンネームを使い分けながら発表し続けている。作風はカフカやマジック・リアリズムの影響が色濃く、政治性と幻想性がないまぜになった独特な世界を創造している。邦訳されたものに『アルト・ソロ』(白水社)がある。
内容説明
ぼろ切れから生み出された「救世主」、荒廃した世界で資本主義を復活させたヴィル・シャイドマンが、生みの親である不死の老婆達に語った、四十九の断章からなる、結末を欠いた奇妙な物語。
著者等紹介
ヴォロディーヌ,アントワーヌ[ヴォロディーヌ,アントワーヌ][Volodine,Antoine]
1950年、フランスのシャロン=シュール=ソーヌに生まれる。学業を修めた後、15年間ロシア語教師として働く。85年『ジョリアン・ミュルグラーヴ比較伝』でデビューし、87年から専業作家となる。初期はSF的な作風だったが、90年代以降はみずからの文学実践を「ポスト=エグゾティシズム」と命名し、この架空の文学カテゴリーに属する作品を複数のペンネームを使い分けながら発表し続けている。作風はカフカやマジック・リアリズムの影響が色濃く、政治性と幻想性がないまぜになった独特な世界を創造している
門間広明[モンマヒロアキ]
1976年宮城県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科フランス文学専攻博士課程満期退学。現在早稲田大学非常勤講師
山本純[ヤマモトジュン]
1983年奈良県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科フランス文学専攻修士課程修了。現在電機メーカー勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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