出版社内容情報
戦争の傷、読書の歓び、セルビアでの暮らし。
日記文学の傑作、待望の増補文庫化。
読売文学賞受賞作に、新たに最近6年間の日誌を増補。
セルビア語と日本語の詩を読み書く毎日、街角で語られるNATO空爆の悲惨な記憶、難民のこどもたちとの触れ合い、各地の戦争や東日本大震災へ寄せられる人びとの言葉、友人たちとの親密な時間、そして別れ……セルビアの首都ベオグラードで詩人が記した、歓びと哀しみの日々のかけら。読売文学賞受賞の日記文学の傑作に新たに最近6年間をまとめた日誌を増補。
解説 小林エリカ
激動の時代は続く。
それでもささやかな営みが、
出会いと別れが、
細やかな他者との繋がりが、
きっと世界を変える。
――宇垣美里(帯推薦文)
内容説明
セルビア語と日本語の詩を読み書く毎日、街角で語られるNATO空爆の悲惨な記憶、難民のこどもたちとの触れ合い、各地の戦争や東日本大震災へ寄せられる人びとの言葉、友人たちとの親密な時間、そして別れ…セルビアの首都ベオグラードで詩人が記した、歓びと哀しみの日々のかけら。読売文学賞受賞の日記文学の傑作に新たに最近6年間をまとめた日誌を増補。
目次
またひとつ舟が出ていく―二〇〇一年六月二十三日~十二月二十六日
貝のための子守唄―二〇〇二年一月二十六日~十二月二十七日
血まみれの童話―二〇〇三年一月一日~十二月二十五日
痕跡―二〇〇四年一月二日~十二月二十六日
谷に響く笛―二〇〇五年一月一日~十二月二十四日
骸骨の瞳、骸骨の口―二〇〇六年一月五日~十月八日
軽くて小さいが麗しいもの―二〇〇七年一月三日~五月七日
あきらめないでください―二〇〇九年五月~二〇一二年六月
終わりに―「小さな言葉」という小窓から
続・ベオグラード日誌―二〇一九年一月一日~二〇二五年二月十八日
著者等紹介
山崎佳代子[ヤマサキカヨコ]
詩人、翻訳家。1956年生まれ、静岡市に育つ。北海道大学露文科卒業。サラエボ大学文学部、リュブリャナ民謡研究所留学を経て、1981年よりセルビア共和国ベオグラード市在住。ベオグラード大学文学部にて博士号取得(比較文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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