ちくま文庫<br> ベオグラード日誌 (増補版)

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ちくま文庫
ベオグラード日誌 (増補版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 286p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480440198
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

戦争の傷、読書の歓び、セルビアでの暮らし。

日記文学の傑作、待望の増補文庫化。

読売文学賞受賞作に、新たに最近6年間の日誌を増補。



セルビア語と日本語の詩を読み書く毎日、街角で語られるNATO空爆の悲惨な記憶、難民のこどもたちとの触れ合い、各地の戦争や東日本大震災へ寄せられる人びとの言葉、友人たちとの親密な時間、そして別れ……セルビアの首都ベオグラードで詩人が記した、歓びと哀しみの日々のかけら。読売文学賞受賞の日記文学の傑作に新たに最近6年間をまとめた日誌を増補。



解説 小林エリカ



激動の時代は続く。

それでもささやかな営みが、

出会いと別れが、

細やかな他者との繋がりが、

きっと世界を変える。

――宇垣美里(帯推薦文)

内容説明

セルビア語と日本語の詩を読み書く毎日、街角で語られるNATO空爆の悲惨な記憶、難民のこどもたちとの触れ合い、各地の戦争や東日本大震災へ寄せられる人びとの言葉、友人たちとの親密な時間、そして別れ…セルビアの首都ベオグラードで詩人が記した、歓びと哀しみの日々のかけら。読売文学賞受賞の日記文学の傑作に新たに最近6年間をまとめた日誌を増補。

目次

またひとつ舟が出ていく―二〇〇一年六月二十三日~十二月二十六日
貝のための子守唄―二〇〇二年一月二十六日~十二月二十七日
血まみれの童話―二〇〇三年一月一日~十二月二十五日
痕跡―二〇〇四年一月二日~十二月二十六日
谷に響く笛―二〇〇五年一月一日~十二月二十四日
骸骨の瞳、骸骨の口―二〇〇六年一月五日~十月八日
軽くて小さいが麗しいもの―二〇〇七年一月三日~五月七日
あきらめないでください―二〇〇九年五月~二〇一二年六月
終わりに―「小さな言葉」という小窓から
続・ベオグラード日誌―二〇一九年一月一日~二〇二五年二月十八日

著者等紹介

山崎佳代子[ヤマサキカヨコ]
詩人、翻訳家。1956年生まれ、静岡市に育つ。北海道大学露文科卒業。サラエボ大学文学部、リュブリャナ民謡研究所留学を経て、1981年よりセルビア共和国ベオグラード市在住。ベオグラード大学文学部にて博士号取得(比較文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

柚木あんづ🍉

16
大切な人の死やNATOの空爆の悲惨な記憶など辛い場面も多い日記なのだが、山崎さんの美しい言葉のおかげか、静かに読み進めた。と、同時に自分はどういう言葉で話しているのかを問いながら。「イラクに落とされるトマホークの数に驚く。一九九九年の春、ベオグラードに三発落ちた夜が夢を奪い、怖かった(略)その何倍、何十倍の攻撃。人の精神は耐えられるだろうか」「カジェニツァ鍾乳洞の薄闇は、清らかに香るのだ、と思った。沖縄のひめゆりの塔を想った」数多の痛みが交錯してゆく中で、細やかな営みにある喜びや人々の笑い声が印象に残る。2025/09/27

くさてる

11
「パンと野いちご」がとても良かったので名前を憶えていた詩人の日記。とにかく使われている言葉が平易であっても美しく、情景が目に浮かぶ。セルビアという地で語られる空爆の思い出、友人、家族の死といった哀しい出来事も多いのだけど。本当に言葉の力、詩人の選ぶ言葉というのはこういうものなのだろうと思った。2025/10/08

まこ

10
2001年から、文庫用に追加された25年までの約四半世紀。テロや戦争、震災がかっての空爆を思い出す。2011年3月10日の内容が次の日のことを何か感じているような。成長を見守る相手が子どもから孫に移ると同時に、親しい相手との別れも。2026/01/18

ikedama99

9
新聞で見かけて読んでみた。日記物には惹かれるものがある。長い文章の日があれば数行の日もある。また、中にはコソボ、セルビアの戦いに触れた部分や遠くオスマントルコとの闘いの話などもある。歴史的な部分が怪しいので、そこはよくわからなkったが、日々の営みをどう大切にしていくかを考えている生活なのだとは感じた。「大きな言語」と「小さな言語」、そしてそれらによる歴史の表現などは、気づかされた部分だった。著者の別の本も読んでみたい。2026/06/18

ねこもどき🐱

9
セルビアの首都ベオグラード在住の著者による日記です。 著者は詩人。日記は、コソボ紛争終結後の2001年から始まり、日々の生活や、詩人としての現地での活動、NATO軍による空爆の傷跡などを描いています。日記作品ですが詩的な表現が多く、美しい文章が全体を包んでいます。寒い日の朝、路上に一羽の鳩が傷もないのに横たわっている、もう一羽が心配そうに、くちばしでそっとつついて顔を覗き込む、何度かそれを繰り返していたが、最後のお別れをするように、もう一度顔のあたりを優しくつつくと、そこを去った。そんな話が心に残りました2026/05/23

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