出版社内容情報
フランス哲学雑誌『フィロゾフィー・マガジン』の人気連載の書籍化。「戦争に勝ったら何がもらえるの?」「どうしてお金があるの?」「神さまは男、それとも女?」――『すてきな三にんぐみ』でおなじみの絵本作家、トミ・ウンゲラーが悩める子どもにアドバイス! だれもが自由になれる、ユーモアと風刺がこめられたイラストたっぷりの人生処方箋です。
内容説明
ウイでもなく、ノンでもなく―『すてきな三にんぐみ』の作者から届いた、世にもおかしな処方箋。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
45
子どもたち問いへの絵本作家の答え。子どもたち向けというのか、大人向けではないかとすら思う。ただ、その答えの意味をかわるには、文化の違いだけでなく、ユーモアの精神や、場合によっては諧謔精神も必要だ。根底に流れているのは、自分という存在を自分で考え抜くということ。一つの哲学本でもある。2021/10/31
tenori
38
フランスの哲学誌に寄せられた3歳から13歳までの子供たちからの質問に絵本作家トミ・ウンゲラー氏が答える形でのQ&Aを集約。子供が疑問に思うことは万国共通で普遍なものなのだと感じた反面、回答は煙に巻かれたようなモヤモヤ感が。交えられたユーモアについていけず。想像力に欠ける大人だからか、はたまた文化の違いか。日本の子供たちが読んでどう感じるかな。読者年齢が低いと想定したとき、漢字にふりがなが少ないことも残念。とは言え、子供は大人より自由で何色にもなり得る存在。こういった本に興味を持ってくれるなら頼もしいな。2021/07/22
りー
30
「すてきな三にんぐみ」「ゼラルダと人喰い鬼」のトミ・ウンゲラーが、フランスの哲学誌で子どもの相談に答えるコラムを連載していて、それをまとめた本。3歳~10歳の哲学的な疑問に、真摯に、そしてユーモアをもって答えています。「誰かを好きになったら、どう伝えたらいい?」「いちばんチビのぼくでも、いちばん強くなれる?」さて、私ならどう答えよう。トミさんの根っこにはアルザス地方に生まれ、ナチスドイツとフランスの間で支配権が争われた二次大戦の記憶があるのだと実感。2019年に亡くなっていたのですね。合掌。2021/07/18
ルル
18
トミウンゲラーが子どもたちの質問に次々こたえていきます!自分ならどう答えるかな?と考えさせられます^^「親にとって、子どもはいつまでたっても子どものままなの?」2021/05/31
Mirror
14
「すてきな三にんぐみ」作者の哲学の本 なかなかきつい皮肉あり2021/04/20