ちくま文庫<br> どうにもとまらない歌謡曲―七〇年代のジェンダー

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どうにもとまらない歌謡曲―七〇年代のジェンダー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480438218
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C0173

出版社内容情報

大衆の価値観が激動した1970年代。誰もが歌えた「あの曲」が描く「女」と「男」の世界の揺らぎ――衝撃の名著、待望の文庫化! 解説 斎藤美奈子

激動の1970年代、男らしさ・女らしさの在り方は大きく変わり始めていた。阿久悠、山本リンダ、ピンク・レディー、西城秀樹、松本隆、太田裕美、桑田佳祐……メディアの発信力が加速度的に巨大化するなか、老若男女が自然と口ずさむことのできた歌謡曲の数々。その時代の「思想」というべき楽曲たちが日本社会に映したものとは? 衝撃の音楽&ジェンダー論。
解説 斎藤美奈子

内容説明

激動の1970年代、男らしさ・女らしさの在り方は大きく変わり始めていた。阿久悠、山本リンダ、ピンク・レディー、西城秀樹、松本隆、太田裕美、桑田佳祐…メディアの発信力が加速度的に巨大化するなか、老若男女が自然と口ずさむことのできた歌謡曲の数々。その時代の「思想」というべき楽曲たちが日本社会に映したものとは?衝撃の音楽&ジェンダー論。

目次

1 愛しさのしくみ(愛があるから大丈夫なの?―結婚という強迫;あなたの虚実、忘れはしない―母性愛という神話;戦争を知らない男たち―愛国のメモリー)
2 越境する性(うぶな聴き手がいけないの―撹乱する「キャンプ」;やさしさが怖かった頃―年齢とジェンダー;ウラ=ウラよ!―異性愛の彼岸)
3 欲望の時空(黒いインクがきれいな歌―文字と郵便;いいえ、欲しいの!ダイヤも―女性と都市;季節に褪せない心があれば、歌ってどんなに不幸かしら―抒情と時間)

著者等紹介

舌津智之[ゼッツトモユキ]
1964年、愛知県生まれ。東京大学大学院修士課程修了、テキサス大学オースティン校にて博士号取得。現在、立教大学文学部教授。抒情とジェンダー、セクシュアリティの諸相に注目し、モダニズム期を中心としたアメリカ文学、及び日米の大衆音楽文化を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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みっちゃんondrums

17
面白かったー!著者とは一つ違いの同世代だから、ほとんどの歌を知っている。自分たち世代の頭の中には膨大な数の歌謡曲が詰まっているんだと改めて認識する。70年代はほぼ小中学生で、歌詞と曲は一体となって染みついているが、意味など考えたことがなかった。こじつけ、深読みもあると感じるけれど、70年代に男女のあり方が変化して、歌詞にも表れている、そして歌詞がその後の私たちの男女観に影響したというのもなんだかうなずける。時折差しはさまれる自説へのツッコみや茶化しにクスッと笑える。桜田淳子を取り上げたのも目からうろこ。2022/07/20

Inzaghico (Etsuko Oshita)

11
ここまで歌謡曲と付き合うようになったのは、子どもの頃の家族の発言が無縁ではない、とあとがきで明かしている。父親が千昌夫の「星影のワルツ」の最後の「今でも好きだ、死ぬ程に」という一行のせいで、歌が台無しになったと批評をしたというくだりに深くうなずく。全部表現しないほうがいいことのほうが多い。斎藤美奈子の解説も白眉。山口百恵の「いい日旅立ち」は一時、結婚式ソングの定番だったが、この曲をつくった谷村新司が「みなさん、歌詞をよく読んでください」と言ったそうだ。わははは。2022/07/30

pulp

9
70年代の歌謡曲歌詞(そりゃ阿久悠多めになるわな)から当時のジェンダー観を分析。ちょっと深読みしすぎ、のような気もするが、評論とはそういうもの、といえばそうか。初出(2002年)の時に読んでおいたら良かったな。20年の間に状況も変わる。それでも、解説で斎藤美奈子さんも書いているが、この後の80年代も読みたい。その時代(松本隆の全盛期か)なら、自分はおそらく全曲知っていそうなので愉しめそう。2024/09/14

糸くず

7
タイトルの通り、70年代の歌謡曲を「ジェンダー」という視点から読み解いた刺激的な一冊。驚きと発見、批評を読む快楽がたっぷり詰まっている。「キャンプ」という概念を用いて森進一や前川清、そして桑田佳祐の歌において複雑に交錯するジェンダーを論じた第4章、山本リンダとピンク・レディーの楽曲の歌詞から異性愛の「常識」から逸脱しようとする阿久悠の実験精神と先駆性を論じた第6章が特に素晴らしい。この本を読めば、昭和の歌謡曲を新鮮な視点で聴くことができるだろう。2022/07/14

ますりん

6
2002年に出版された作品の文庫化。すみません。途中で読むの諦めました。。。50年前の歌謡曲の世界、ジェンダーの概念がずいぶん違うことは理解しているうえで、腹落ちしない結論が多く、牽強付会がやや強め。一方読んでいる自分のほうも、以前激熱だった昭和歌謡マイブームも一気に冷え込んでいるタイミングということもあって、それも大きな原因なのは重々承知で。。。 歌詞の一人称の男女と、歌い手の男女の入れ違いのところの論点(と全きまでの破壊者としての桑田佳祐)のところはなかなか読み応えありました。2022/09/04

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