ちくま文庫<br> 世界の果てまで連れてって!…

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ちくま文庫
世界の果てまで連れてって!…

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  • サイズ 文庫判/ページ数 432p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480437990
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

出版社内容情報

第二次大戦後パリの狂気、突然の事件、精力絶倫の老女優テレーズの「とてつもない」生……。横溢する言葉の力に圧倒される、伝説の怪作。解説 野崎歓

第二次大戦後のパリの混沌、謎に満ちた突発的事件、齢七十九にして夜ごと男をあさり舞台に全てを賭ける伝説の女優テレーズの「とてつもない」生、恋愛、友情、狂気……。二十世紀パリで芸術に多大な影響を与え、世界を放浪した作家・詩人サンドラール。その横溢する言葉の力に圧倒される、伝説的怪作。
解説 野崎歓
カバーデザイン 佐々木暁
カバー作品 牛島章雄+佐々木暁 

内容説明

第二次大戦後のパリの混沌、謎に満ちた突発的事件、齢七十九にして夜ごと男をあさり舞台に全てを賭ける伝説の女優テレーズの「とてつもない」生、恋愛、友情、狂気…。二十世紀パリで芸術に多大な影響を与え、世界を放浪した作家・詩人サンドラール。その横溢する言葉の力に圧倒される、伝説的怪作。

目次

1 手榴弾
2 生きるということは一種の魔術だ
3 舞台は街頭
4 神々しい怪物
5 アプサン酒
6 人間、そしてその欲望
7 偽善者…偽善者同士
8 臀に魂はない
9 滑稽法廷

著者等紹介

サンドラール,ブレーズ[サンドラール,ブレーズ] [Cendrars,Blaise]
1887年、スイス、ラ・ショー=ド=フォン生まれ。詩人、作家。本名フレデリック・ルイ・ソーゼル。幼少時からイタリア、ドイツ、ロシアなどを転々とし、さまざまな職業を経験。その後パリに落ち着き、芸術家や作家たちと交流、詩人アポリネールにも大きな影響を与えた。第一次世界大戦ではフランス外人部隊に従軍し、右腕を失った。1961年没

生田耕作[イクタコウサク]
1924年京都生まれ。京都大学文学部仏文科卒業。フランス文学者。著書多数。1994年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

60
冒頭から魂消た。いきなり、79歳の老女を「黴毒め!」と攻立てる男という濡れ場だったからだ。女の名はテレーズ。女優。男をとっかえひっかえ、突拍子もない思い付きや益体もない思い出を喋りまくり、ダイヤモンドの衣装を身に纏い、奇抜な化粧を施し、鶏ガラのような脚を剥き出しにして舞台へ立つ。そんな彼女に魅了される者もいれば、当然、敵もいる。従姉で付き人、そして彼女を貶めようとする密告者のヴィクトリーヌとの口/攻防戦は女性特有のキャットファイトに満ちている。年齢を感じさせない程、エネルギッシュで狂騒的な彼女に圧倒。2022/09/22

原玉幸子

12
破茶滅茶なおばはんの機関銃トークと目まぐるしいドタバタ。舞台女優という女性と芸術を高らかに称賛する作者目線なのか、恋愛も舞台も登場人物もその相関関係も、全てが有り得ない設定のエンターテインメントです。40~50歳の妖艶な女性を主人公にしてくれれば、ワクワクの夢見心地にもなるのに、御年79歳はお婆さんだろう!(で、やはり主人公が天寿を全うするオチにしたかったのか……)疲れました。(●2022年・夏)2022/06/17

あ げ こ

10
過激で獰猛で膨大で諸々眩くどぎつくチカチカと、目まぐるしく炸裂するように雪崩れ込んで来て凄まじい。圧倒的な物量、過剰なまでに鮮やかな色彩と光線、快楽的な速度。言葉言葉言葉。美も醜も熱も悪も愛も汚穢も死も生も何もかも攪拌して含む奔流。どこまで連れて行かれてしまうのだろうとか、思う暇もなく、暇のない速度で熱中し続けなければどこへも行けないと言わんばかり。極地へと達する途上の刹那刹那の言葉の速度と激しさと物量。夥しい、極めて夥しくて酔う。夢幻ではなく常につぶさで存在している事物と肉体の言葉の夥さに酔う類のもの。2022/04/01

ハルト

9
読了:◎ 第二次世界大戦後のパリが舞台の、「とてつもない」小説だった。七十九歳の伝説的女優テレーズの、一生で最後の舞台が書かれる。彼女の、波乱万丈な人生が、溢れでるように語られていく。人々を翻弄させながら、芝居に対して激しく熱くひたむきに生きたテレーズ。たくましく、ふてぶてしい、そんな彼女の「生きる」ということの荒唐無稽さには、魂が惹かれる。▼生田耕作氏が、著者の「大瀑布的文体」をうまく訳していて、するすると読めた。おもしろかった。2022/04/01

amanon

8
老女版『ザジ』…というのは、ちと極論か?80前にして、精力旺盛な女優が主人公というのも驚愕だが、それを70代の作家が描いたというのも更に驚き。また主人公の破天荒的キャラもさることながら、脇を占める登場人物も捨て難いのも独特の魅力になっているか。とりわけぐっときたのが、下半身のない「女議長」。なぜか何とも言えないエロティックさを覚えるのは、実は僕だけではない気がする。それと、文末で独特の文体を用いるのも印象的。読者に何とも言えない余韻を与える。この辺り原文と比較してみたい。混沌の美学の極北というべきか。2023/01/10

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