出版社内容情報
「いのちがけ」の事態を想定し、心身の感知能力を高める技法である武道には叡智が満ちている! 気持ちがシャキッとなる達見の武道論。解説 安田登
内容説明
「いのちがけ」の事態を想定し、殺傷術として洗練されてきた日本の武道。幕末以来、武道は歴史的淘汰にさらされ、そのつど「変身」を遂げつつ生き延びてきた。本来の意味は失われても、「心身の感知能力を高め、潜在可能性を開花させるための技法の体系」である武道には、今こそ見るべき叡智が満ちている―。読めば読むほど気持ちがシャキッとして丸くなる、達見の武道論。
目次
第1章 武道とは何か?(武道の必修化は必要なのか?;宴会心得 ほか)
第2章 武道家的心得(ブリコルールの心得;「教育」という「おせっかい」 ほか)
第3章 武道の心・技・体(妄想の効用;多田先生の通り道 ほか)
第4章 武士のエートス(瘠我慢合戦;教育基本法と真の国益について ほか)
第5章 二十一世紀的海国兵談(ナショナリストとパトリオット;負ける作法とその嗜み ほか)
著者等紹介
内田樹[ウチダタツル]
1950年東京都生まれ。東京大学文学部仏文科卒。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。神戸女学院大学文学部教授を経て同大学名誉教授。京都精華大学人文学部客員教授。凱風館館長、合気道凱風館師範、神戸女学院大学合気道部・杖道会師範。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。『私家版・ユダヤ文化論』で小林秀雄賞、『日本辺境論』で新書大賞2010受賞。第3回伊丹十三賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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