出版社内容情報
睾丸破壊、性別転換、猥褻目的限定遠距離攻撃、瞬間死刑……多彩な力を持つ魔人たちが繰り広げるご都合主義一切ナシの極限能力バトル。解説 藤田直哉
架神 恭介[カガミ キョウスケ]
内容説明
ハルマゲドン勃発!睾丸破壊、性別転換、猥褻目的限定遠距離干渉、瞬間死刑、カレーの辛さ調節、無差別強制自傷行為…等々の多彩な能力を持つ「魔人」を擁する「生徒会」と「番長グループ」の生き残りをかけた戦いがついにはじまったのだ。そこに無限の攻撃力と無限の防御力を持つ第三勢力『転校生』も加わって、事態はさらに混迷を深めていく―。
著者等紹介
架神恭介[カガミキョウスケ]
1980年生まれ。広島県出身。早稲田大学第一文学部卒。作家。フリーライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
不在証明
9
希望ケ峰…じゃなかった希望崎学園で巻き起こる、三つ巴のバトルロワイアル。新キャラ出てきて能力と背景の説明が始まったと思ったらぐちゃぐちゃサクサク死んでいくのでいっそ爽快感さえ沸き起こる。脳みそ食べたりいろんな液ぶちまけたり臓物スプラッタなシーンの連続でそれは良んだけど多用される下ネタが小中学生並みでちょっと品がないなぁと思った。2016/10/13
ささやか@ケチャップマン
5
学園異能バトルとして一つ傑作って感じだと思いますね。2020/11/27
TUGUMI
5
読むのは二回目。異能力バトルというジャンルにおいて、これ以上ないほどの完成度と面白さを誇る。何といっても能力のバリエーション、オリジナリティが凄い。「自分が悪だと認識した人間を処刑する」「猥褻な目的でのみ鏡を通して干渉できる」「カレーの辛さを自由に調整できる」「性別を変更する」「男を殺すウイルスを製造する」など、設定だけですでに面白い。カオスな能力、登場人物たちの高度な駆け引きが有機的に絡み合い語られる物語に、頁をめくる手が止まらないこと請け合いである。約800頁と分厚いが、読んで後悔はしない一作である。2018/06/29
坂津
4
エロ・グロ・ナンセンスが絶妙に配置された、学園異能バトル小説の怪作かつ快作。横田卓馬先生によるコミカライズ版は既に手に取っていたがそれは数年前のこと、漫画と小説との相違点を逐次思い出しながら一気読みできた。漫画だと紙幅や今後のシリーズの展開の都合もあってか詳しく明かされなかった部分も小説では切り込まれているので、ダンゲロスワールドを存分に味わうためには本作は必読であると言える。イラストレーターとして著名な左先生の挿絵がほとんど猟奇的な場面だったので、作中の微笑ましいシーンも美麗作画で少し見てみたかった。2019/02/20
七峰らいが
4
「能力者バトルもの」の極北と呼んでもいいかもしれない。少なくとも僕はこの本を読んで超人的な能力が存在する世界に対する認識の大部分が改められたし、逆説的にこの本は「能力者バトルもの」とはこういうことだ、という説明を直接脳細胞に叩き込んでくる、すごい小説だった。2016/05/31